Bali 6/10 ~ 初のバリ島。隣村とケチャ。そして天の川。

水田を離れても「水田トレッキング」はまだ続く。
ホテルに隣接する村を大通りまでブラブラと歩いて北上しながら、バトラーから村人たちの暮らしについて話を聞く。目に飛び込んできたバリ島の日常生活から、少しでも気になったことや疑問に感じたことはすぐに質問をする。

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僕は商魂がみなぎるツーリスティックな場所がどうにも好きになれないので、海外に行ってもメジャーな観光スポットに行くよりは、現地の人々が暮らす住宅地をアテもなく歩いたり、ぶらりとスーパーマーケットに入ったりしながら過ごすことの方が多い。移動するにもできるだけ公共機関を使う。
とはいえ、見知らぬ土地になんの予備知識を持たず闖入するのも新鮮で良いけれど、やはり現地で生活をしている人にアテンドしてもらうと、得られる情報量が数十倍にもなるんだよね。

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この辺りの水田は二毛作で、その合間は木彫りの像をつくることが村人たちの収入源になっているそうだ。

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食材を売るスーパーはあまり見当たらなかったが、駄菓子屋のような小売店はちょこちょこ見つけた。それにしてもこの店構えは、良い味を出しているなぁ。

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この日は拡声器から出たと思しき男性の声がホテルや水田にまで響き渡っていたのだが、その声の主はココにいた。独立記念日を前にしたプロパガンダかと想像していたのだが、こぢんまりとしたフットサル大会だった。

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カメラを向けるとすかさずポーズを取る子どもたち。

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サッカー場を建設する場所がないため、バリ島ではフットサルが盛んらしい。ゴールは竹製。
選手はかなり真剣で、応援する人々もアナウンサーも大盛り上がりだ。

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大通りに出た。

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中華まんのような食べ物を売るバイク屋台。

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バリ島の男性の喫煙率は80%を超える・・・とドライバー氏が言っていたような。

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もうすぐホテル。この近くの小川で、仕事を終えたオジサンやオバサンが全裸で水浴びをしていた。


ホテルに戻って一息ついたところで、ホテルの敷地内で週に2回行われる「ケチャダンスとディナー」のアクティヴィティに向かった。ドリンク無しで一人あたり735,000++ルピア(2015年9月7日時点で約6,100円)。

ホテルのスタッフに何かのサーヴィスの値段を尋ねると「◯◯◯◯◯◯ルピア、プラスプラス」と答えてくれるんだが、この「プラスプラス」は税金とサーヴィス料の2つがプラスされるという意味。はじめは何のことがさっぱりわからなかった。

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ショーが始まるまで、『THE POOL』のプールバーでモヒートを飲みながらスタンバイ。この時間のカクテルは無料(だったと思う)。

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『THE POOL』の隣りにあるステージでケチャダンスが行われる。

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モヒートを片手にステージに移動してしばらくすると、遠くの方からワラワラと演者が集まって来た。ひじょ~にユルいテンションで。観客は20数人といったところ。
ここから先はレンズはEF24-70mm F4L IS USMで撮った。あまりブラしたくなかったのでSS優先にしておいたが、思いのほかISO3200まででなんとか粘ってくれた。

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ケチャはあるけどガムランは無い。外側で松明を掲げている少年も、拙いながらも高い声でケチャに加わっているのが微笑ましい。伝統芸能を受け継ぐために鍛錬された集団でも、産業として観光客を満足させるために洗練された集団でもなく、なんというか「町内会の寄り合いをやってまーす」というノドカな雰囲気でプログラムは進む。
実際のところ彼らは、さっきまで僕が歩いて観ていた村の人達だそうだ。

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舞踊もある。

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ストーリーはシンプルでわかりやすい。

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最後は観客と記念撮影タイム。村人たちの表情や仕草から「早く終わって欲しいな〜」という気持ちがヒシヒシと伝わってくるが、嫌な感じがしないのがバリ島マジックですかね。。。

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ショーが終わったら『THE RESTAURANT』へ移動してディナーコースをいただく。2日目にしてすでに夫婦揃って胃もたれし始めたので、なかなか食が進まない・・・。胃もたれの理由の一つが、ビールばかり飲んでいたせいではないかと思う。とにかくバリ島はワインが高いんです。もうほんとに目玉が飛び出るほど。結局今回の滞在ではビール以外のアルコールは全く飲まなかった。

レストラン内の写真はCANON EF35mm F2 ISで撮った。控えめな本数のローソクしかないような暗い店内でも、F2の明るさと手ぶれ補正が心強い。

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女の子たちの頭に乗ってメインディッシュが運ばれてきた。このディナーのハイライトなのかもしれないが、なんというか階級を意識させる演出が落ち着かない。。でもまぁ彼女達も楽しそうにしていた(いるように見えた)ので、こちらもこのお膳立てされた晩餐会のエキストラとして快く演じさせてもらおう。

デザートの途中で限界を迎えた胃をなだめすかしつつ、夜空の下をゆっくり歩きながらヴィラに戻った。ヴィラのプールを眺めながらデッキチェアに寝転んでいると、星の数ほどある星の中に、天の川があることに気付いた。

せっかく三脚を持って来たのだから、星空を撮らねばなるまい。アルコール臭を撒き散らしながら三脚を装着した一眼レフを肩に担いで、ホテル内の真っ暗でゆったりとした小径をぶらぶらと歩く。これが街中ならどの国でも職務質問に遭うね。

Milkyway from the heart of Bali island.
前日までの曇天が嘘のように、澄み渡った夜空だった。
ホテルのスタッフは怪しむことはなく笑顔で挨拶をしてくれ、宿泊客の中年カップルはカメラを覗きながら「すごく綺麗な写真だね〜お、やっぱCANONか!」なんて話しかけてくれた。

この日、日本ではペルセウス流星群がもっとも見られると聞いていたが、南半球のせいか流れ星は一つも見ることはできなかった。

Bali ~ 初のバリ島。グヌン・カウィ寺院とティルタ・エンプル寺院。』へつづく>>>

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