モンキー・フォレストを出たところでようやく、空港やホテルといった特定の施設から離れて、バリ島の人々が日常を営む空間に足を踏み入れることになった。
ウブドの中心街は南北に長く伸びる2本のストリートを中心に、土産物店や飲食店からタトゥーショップなどがひしめく、観光客向けの雑多な商店街といった風情だ。
<<<前回の投稿『Bali ~ 初のバリ島。ウブドのモンキー・フォレスト』はこちら
お供え物の「チャナン」が、どの店の前にも丁寧に並べられている。
ランチは地球の歩き方に載っていた『Cafe Wayan(公式サイト)』へ。「かんざし」のようにボールペンを髪に忍ばせてスタスタと闊歩するお姉さん。バリ島の女性は皆キビキビとした立ち居振る舞いで芯が強そうに見えた。一方の男性陣はにこやかで物腰が柔らかいか、何か大きなものを諦めたかのように固く口を結んでおり、皆なんとなく女性の尻に敷かれているような気がした。同じようなことを愛媛県の繁華街でも感じた記憶があるが、きっと思い違いだろう。
創業30年近い老舗のようだ。店内は奥に広く、外国人観光客が多い。
ここにも風がそよぎ続けていて、いつまでも座っていられそうだった。
ミーゴレン。ミーは「麺」でゴレンは「揚げる」という意味。「揚げる」というより「炒める」だね。
ナシチャンプル。ナシは「ご飯」でチャンプルは「混ぜる」。沖縄のチャンプルーも全く同じ意味だが、Wikipediaによるとやはりインドネシア語/マレー語が語源との説があるようで、転じて「ちゃんぽん」になったとも。へぇ~
バリ島でもっとも大切な祭日の『ガルンガン~クニンガン』が、今年は7月だったらしい。日本のお盆と正月を合わせたような慣習らしいが、ウク歴という210日周期に沿って行われるため毎年日付が変わる。(「APA?」というWEBサイトにガルンガンの紹介記事がある)
どの街の門口にも竹竿をしならせたような『ペンジョール』という大きな飾りがあり、これは門松のように神々を迷いなく迎え入れるための目印だそう。(これも「APA?」というWEBサイトにペンジョールの紹介記事がある)
我々が滞在した数日後はインドネシアの独立記念日でもあったらしく、ペンジョールにならんで大きなインドネシア国旗が掲げられていた。(写真はホテルの隣村にて)
とあるレストランの入口。
公園の入口にも、ペンジョールに似た装飾が施されたアーチが。
ここで空を見上げると、上空にいくつもの凧が浮かんでいるのを見つけた。
今回は望遠ズームレンズを持って行かなかったので、どの写真も空に浮かぶ凧は小さすぎたのが悔やまれる。
しかし大きな公園なのに、凧を揚げている人の姿が見えない。
いったいどこから揚げてるんだ・・・?
という疑問が湧いてきたので、凧糸の地上端を探し出すことにした。
・・・のは良いけれど全然見つからない。まずもって遠くからは糸が見えないし、ウブドの街が細く入り組んでいて思うように進めない。まるで虹を追いかけているようだ。
売られているのか、飼われているのか。
ウブドの道路では、自由気ままに歩きまわるニワトリがたくさんいる。
大きな野良犬もたくさんいる。が、ネコは全く見かけなかった。
凧を揚げている人を探してブラブラと歩いて来たが、一向に見つかる気配がない。糸を辿ると道端の寺院(いっぱいある)から出ているような気もするが、こちらの寺院の中には教徒以外は入れないものもあると聞いていたので、「凧揚げしてる人を探しに来ましたぁ」てなテンションではちょいと入りにくかった。
彷徨っているうちにホテルからのピックアップの時間も迫って来たので、もう諦めようかと考え始めたところで・・・
ふと空を見上げたら、ノーマークだった凧を発見!
しかも糸が見えるので揚げている場所もわかる。
(これが今回の旅で一番大きく写せた凧だった)
急いで糸に近づくと、そこは家と小川に挟まれた空き地だった。道路との境にロープが張られていたが、「ここまで来て諦めるわけにはいかない」と自分に言い聞かせてロープを跨いで空き地に侵入した。
空き地に入って糸の先に目を向けると・・・糸は大きな樹の枝にぐるぐると括りつけられ、その糸を地べたに寝転んだ少年が仰向けになって手足で(!)操りながら、一人で凧を揚げていた。なにこのRPG的な展開は。
僕がカメラを指差しながら「写真を撮っても良い?」とジェスチャーで尋ねると、少年はすくっと立ち上がってポーズを決めた。
何枚か写真を撮って帰ろうとしたら、別の外国人観光客のおじさんが入って来て、何かを話しながら少年と歩いて行った。
成り行きで凧を追いかけて動き回っただけだが、それでも目的を達成したので満足してホテルへ帰った。
ここから先はウブドで見つけた変わったクルマたち。
極小サイズだけど、角ばったフォルムと鮮やかなグリーンがかわいい。エンブレムには「YAMAHA」と書かれていたけど、ほんとにYAMAHA製なのかな?
徹底的に錆びついたクルマ。タイヤも小さいよね。
サイドカー付きのスクーター。ミリタリー調のカラーリングもイカすけど、タイヤのチョイスや泥除けなどのディテールもかっこいい。しかも積載能力が高そうなので、見ているうちに欲しくなった。
ホテルに戻ると、事前に頼んでおいた水田トレッキングの出発時間が迫っていた。
『Bali ~ 初のバリ島。水田トレッキング』へつづく>>>
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ウブドの中心街は南北に長く伸びる2本のストリートを中心に、土産物店や飲食店からタトゥーショップなどがひしめく、観光客向けの雑多な商店街といった風情だ。
<<<前回の投稿『Bali ~ 初のバリ島。ウブドのモンキー・フォレスト』はこちら
お供え物の「チャナン」が、どの店の前にも丁寧に並べられている。
ランチは地球の歩き方に載っていた『Cafe Wayan(公式サイト)』へ。「かんざし」のようにボールペンを髪に忍ばせてスタスタと闊歩するお姉さん。バリ島の女性は皆キビキビとした立ち居振る舞いで芯が強そうに見えた。一方の男性陣はにこやかで物腰が柔らかいか、何か大きなものを諦めたかのように固く口を結んでおり、皆なんとなく女性の尻に敷かれているような気がした。同じようなことを愛媛県の繁華街でも感じた記憶があるが、きっと思い違いだろう。
創業30年近い老舗のようだ。店内は奥に広く、外国人観光客が多い。
ここにも風がそよぎ続けていて、いつまでも座っていられそうだった。
ミーゴレン。ミーは「麺」でゴレンは「揚げる」という意味。「揚げる」というより「炒める」だね。
ナシチャンプル。ナシは「ご飯」でチャンプルは「混ぜる」。沖縄のチャンプルーも全く同じ意味だが、Wikipediaによるとやはりインドネシア語/マレー語が語源との説があるようで、転じて「ちゃんぽん」になったとも。へぇ~
バリ島でもっとも大切な祭日の『ガルンガン~クニンガン』が、今年は7月だったらしい。日本のお盆と正月を合わせたような慣習らしいが、ウク歴という210日周期に沿って行われるため毎年日付が変わる。(「APA?」というWEBサイトにガルンガンの紹介記事がある)
どの街の門口にも竹竿をしならせたような『ペンジョール』という大きな飾りがあり、これは門松のように神々を迷いなく迎え入れるための目印だそう。(これも「APA?」というWEBサイトにペンジョールの紹介記事がある)
我々が滞在した数日後はインドネシアの独立記念日でもあったらしく、ペンジョールにならんで大きなインドネシア国旗が掲げられていた。(写真はホテルの隣村にて)
とあるレストランの入口。
公園の入口にも、ペンジョールに似た装飾が施されたアーチが。
ここで空を見上げると、上空にいくつもの凧が浮かんでいるのを見つけた。
今回は望遠ズームレンズを持って行かなかったので、どの写真も空に浮かぶ凧は小さすぎたのが悔やまれる。
しかし大きな公園なのに、凧を揚げている人の姿が見えない。
いったいどこから揚げてるんだ・・・?
という疑問が湧いてきたので、凧糸の地上端を探し出すことにした。
・・・のは良いけれど全然見つからない。まずもって遠くからは糸が見えないし、ウブドの街が細く入り組んでいて思うように進めない。まるで虹を追いかけているようだ。
中国や台湾並みにスクーターだらけ。レンタルスクーターも多いようだ。
スクーターに3人乗りや4人乗りは当たり前、なのも中国と同じ。しかしここでは小学生の女の子も、ノーヘルでスクーターを乗り回していたよ。しかも2人乗りで。とっさにカメラを向けたが、EOS 6Dでは全くピントが間に合わなかった。7DMark2なら撮れたかもしれない。。
売られているのか、飼われているのか。
ウブドの道路では、自由気ままに歩きまわるニワトリがたくさんいる。
大きな野良犬もたくさんいる。が、ネコは全く見かけなかった。
凧を揚げている人を探してブラブラと歩いて来たが、一向に見つかる気配がない。糸を辿ると道端の寺院(いっぱいある)から出ているような気もするが、こちらの寺院の中には教徒以外は入れないものもあると聞いていたので、「凧揚げしてる人を探しに来ましたぁ」てなテンションではちょいと入りにくかった。
彷徨っているうちにホテルからのピックアップの時間も迫って来たので、もう諦めようかと考え始めたところで・・・
ふと空を見上げたら、ノーマークだった凧を発見!
しかも糸が見えるので揚げている場所もわかる。
(これが今回の旅で一番大きく写せた凧だった)
急いで糸に近づくと、そこは家と小川に挟まれた空き地だった。道路との境にロープが張られていたが、「ここまで来て諦めるわけにはいかない」と自分に言い聞かせてロープを跨いで空き地に侵入した。
空き地に入って糸の先に目を向けると・・・糸は大きな樹の枝にぐるぐると括りつけられ、その糸を地べたに寝転んだ少年が仰向けになって手足で(!)操りながら、一人で凧を揚げていた。なにこのRPG的な展開は。
僕がカメラを指差しながら「写真を撮っても良い?」とジェスチャーで尋ねると、少年はすくっと立ち上がってポーズを決めた。
何枚か写真を撮って帰ろうとしたら、別の外国人観光客のおじさんが入って来て、何かを話しながら少年と歩いて行った。
成り行きで凧を追いかけて動き回っただけだが、それでも目的を達成したので満足してホテルへ帰った。
ここから先はウブドで見つけた変わったクルマたち。
極小サイズだけど、角ばったフォルムと鮮やかなグリーンがかわいい。エンブレムには「YAMAHA」と書かれていたけど、ほんとにYAMAHA製なのかな?
徹底的に錆びついたクルマ。タイヤも小さいよね。
サイドカー付きのスクーター。ミリタリー調のカラーリングもイカすけど、タイヤのチョイスや泥除けなどのディテールもかっこいい。しかも積載能力が高そうなので、見ているうちに欲しくなった。
ホテルに戻ると、事前に頼んでおいた水田トレッキングの出発時間が迫っていた。
『Bali ~ 初のバリ島。水田トレッキング』へつづく>>>
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