Bali 5/10 ~ 初のバリ島。水田トレッキング。

『The Chedi Club Tanah Gajah』では、ヴィラの担当バトラーがホテルに隣接する水田をガイドしてくれる「水田トレッキング」が無料で利用できる。

バリ島のジャティルイの棚田地域は、2012年にユネスコの世界文化遺産に登録された「バリ州の文化的景観」(Wikipedia)の一部としても知られるが、そこには「トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック(伝統的な水利組合)システム」という補足が付いている。

<<<前回の投稿『Bali ~ 初のバリ島。ウブドの中心街を散策。そして凧。』はこちら

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水田トレッキングは朝の9時までか16時以降に行われる。日中は暑すぎて農作業をしている人は見当たらないし、ただ歩くだけでも結構きつい。

我々は夕方のトレッキングをお願いしたのだが、その時のほとんどの写真にバトラーのMitaさんと妻が写っていたので、この投稿では最終日の昼間に改めて一人で散歩した時の写真を混ぜている。

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「トリ・ヒタ・カラナ」とは、サンスクリット語の「トリ」(3)、「ヒタ」(安全、繁栄、喜び)、「カラナ」(理由)に由来し、神と人、人と人、人と自然という三者の調和を重視するバリ・ヒンドゥーの哲学である。

引用 - Wikipedia
「スバック」は前述の通りバリ島の伝統的な灌漑や水利を管理する組合で、村などの行政区分とは独立した基準によって決定された構成員を擁しており、宗教儀式のほかに徴税や罰則などの強制力を伴ったルールも独自に保持するなど、バリ島の文化を形成する上で非常に重要な役割を担っているようだ。(「APA?」というWEBサイトにも詳しい記述がある

上記のことを理解しておくと、「『トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバックシステム』によって維持されてきた文化的景観」の意味が良くわかると思う。
これは構成員の皆がこの仕組に忠誠を誓って行動しなければ、今ある景観もスバックシステムも容易に崩壊してしまうだろうことは想像に難くないだろう。それを長きにわたって守り抜いてきた、バリ島の人々の文化度の高さには感嘆するほかない。

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ホテルの周囲の水田が世界遺産に登録されているわけではないが、複雑な形状の水田に細やかに配された水路を眺めていると、「スバック」がバリ島の人々の暮らしの隅々にまで浸透していることを感じられる。

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この写真の右奥で4人の女性たちが腰をかがめて黙々と作業をしていた。


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水田を指さしながら、真剣な顔つきで延々と何かを話し合う男たち。写真の奥に見えるのが『The Chedi Club Tanah Gajah』だ。

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細いあぜ道にもバイクは走る。

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バリ島の水田も日本のアイガモ農法のように、数多くのアヒルたちが賑やかに、そして一生懸命に仕事をしていた。アヒルたちは害虫を食べるだけでなく、稲穂から落ちた米も食べることで、落ちた米が芽を出して稲の成長が不揃いになることを防ぐことも期待されている。
写真中央にある屋根と囲いに守られた空間がアヒルたちの家。アヒルは大切な資産のようだ。『THE RESUTAURANT』で朝ご飯を食べながら、この場所に一人の男性が地面に杭を打つところを眺めていたのだが、その日のうちには完成していた。

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高低差もうまく利用されている。

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僕は農村で育ったわけではないし、建物のデザインも異国のものだが、この風景を見ているとなんだかノスタルジックな気持ちになる。
ちなみに空に写っている小さな黒点は、センサーに付いたゴミではなく凧・・・。

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祠に少しだけもたれかかって、休憩をしているお婆さん。今日の仕事はもう終わったのだろう。

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振り返ると彼女が手を振っていた。
「バイバイ」の合図だと思うが「あっちに行け」と言っていたのかもしれない。。

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我々3人が縦に連なって細いあぜ道を歩いていると、頭に籠を載せた女性が向こうから歩いて来た。彼女とすれ違うためにどこかで退避しておかくては・・・と辺りを見回した。

A woman walking along rice terrace at Ubdo Bali.
すると彼女は眉一つ動かすことなく、あぜ道に沿って流れるせせらぎに裸足のまま入り、ばしゃばしゃと数歩進んだところでさらに隣のあぜ道へと進路を移して去って行った。

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やがて右手に小さな寺院が見え、左手から子どもたちの遊ぶ声が聞こえて来た。
水田地帯はここまでで、この先は村人たちのが暮らす家や商店や寺院が立ち並ぶ居住エリアがある。我々の水田トレッキングはここで引き返すのではなく、水田から彼らの村を通ってホテルまで歩いて戻るルートだ。

ホテルに戻れば、午前中に予約しておいた「ケチャとディナー」イベントが待っている。

Bali ~ 初のバリ島。隣村とケチャ。そして天の川。』へつづく>>>

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