<<<前回の投稿『Okinawa 2/4 ~ 商店街巡りと晩ごはん。』はこちら
マッサージと泡盛のおかげか、ぐっすりと眠って7時にバッチリと目が覚めた。
ホテルの朝食は和食と洋食が選べたが、妻の希望で洋食に(僕は和食派・・・)。
卵料理はスクランブルエッグとオムレツ、目玉焼きから選べたが、初めて耳にしたポーチドエッグをオーダーした。
ほどなくしてポーチドエッグがなにやら半熟のゆで卵のような装いで運ばれて来た。こりゃ旨そうだと箸でつまんで口に入れようと持ち上げたとたん、空中でぶちゅ~っと黄色いコンテンツが暴発して(幸いにも)別の皿に落下した。
無知って怖いですね。
前日にトヨタレンタカーに電話をしたら小型車の空きがなかったので、オリックスレンタカーを予約しておいた。営業所はおもろまち駅の前に建つ、免税店が集合する『T GALLERIA』という施設の中にあって、カウンターにはレンタカー各社がずらりと並んでいる。
カウンターの奥をよ~く見てみると、背後の壁の向こう側にベルトコンベアがあったので、元々は那覇空港のチェックインができるシティエアポートターミナルとして設計されたのかもしれない。
借りたレンタカーのナンバーの平仮名が「わ」ではなく「れ」だった。
冴えない天気に気をもみながら、国道58号線を北上して『やちむんの里』を目指す。
このブログを書くためにググッて初めて知ったのだが、国道58号線って奄美大島を経て鹿児島市まで続いているのね。(Wikipedia)
『やちむんの里』に到着した頃に、ぽつりぽつりと小雨が降り始めた。
駐車場にクルマは少なく、想像していた以上にひっそりとしていた。
年に一度開催される読谷村のやちむん市がちょうど一週間前に行われていたらしく、どうやらこの週末は「祭りのあと」状態のようであり、しかも日曜日は多くの工房が休業とのことだった(作品を販売するギャラリーは日曜日も営業、または不定休のところが多い)。
やっぱ事前にちゃんと調べないといけないね。。
「やちむん」とは「焼物」のことであり、沖縄の伝統的な技法で作られた陶器だ。
プリミティブで力強いシェイプと大胆な絵付けをまとった素朴な佇まいが、琉球ガラスと並んで“いかにも沖縄の”伝統工芸品っぽい。
『やちむんの里』は、やちむんの作家の工房とそこで創られた作品を展示・販売するギャラリーが集合するアートヴィレッジ的なエリアで、2016年3月の時点でガラス工房も含めて16名の作家の工房が点在している。
日用品として創られ/買われることが中心のやちむんだが、他の工芸品と同じく美術品としての価値を提示する作家とマーケットも存在する。
奥のエリアは読谷山焼窯と読谷山焼北窯の工房が並び、そこで創られるやちむんの販売所もある。
この辺りで雨が大粒になって来た。
「家が広ければいくつか買いたかいのだが」と考えると、ほとんどの物欲は消える。いや、ホントに家が広ければ買いたかったのだが・・・。
最奥部にある陶芸家 大嶺實清さん(Wikipedia)のギャラリー『囍屋(きや)』へ。やちむんの里に来たのは、実はここが一番の目的だった。
大嶺實清氏の作品は、フォルムも色も繊細でありながらハッとするような存在感があり、作品の周囲の空間に流れる時間を少し緩やかにさせるような感覚がある。優れた美術品はみなそうかもしれないが。
彼の作品の構成要素の中でも、とりわけ青色が美しい。沖縄の海を思わせるが、浅瀬のエメラルドグリーンと沖合の紺碧のどちらとも言えない不思議な青だ。
この日は前述の通りイベントを終えた翌週で、さらに次の窯出しを3日後に控えていたせいで作品数が少なかったが、ギャラリーに流れるピリッとした空気を感じられただけでも収穫があったと思えた。
つい先日僕の知人が大嶺氏と話す機会に恵まれたそうだが、傘寿を超えた氏が「あと50年は生きたい」と言っておられたそうだ。あと50年もあれば僕にも彼の作品が買えるだろう。。
敷地内の工房に置かれたままになっているバス。倉庫代わりに使われていたのだろうか。
読谷山焼の登り窯。登り窯についてはWikipediaをどうぞ。
雲行きがますます怪しくなってきたのでやちむんの里を後にする。
ギャラリー『囍屋』へはまた機会を改めて訪れたいと思う。
>>> 『Okinawa 4/4 ~ 『座喜味城跡』から『シーサイド ドライブ イン』、そして土砂降りの中『斎場御嶽』へ。』とつづく
マッサージと泡盛のおかげか、ぐっすりと眠って7時にバッチリと目が覚めた。
ホテルの朝食は和食と洋食が選べたが、妻の希望で洋食に(僕は和食派・・・)。
卵料理はスクランブルエッグとオムレツ、目玉焼きから選べたが、初めて耳にしたポーチドエッグをオーダーした。
ほどなくしてポーチドエッグがなにやら半熟のゆで卵のような装いで運ばれて来た。こりゃ旨そうだと箸でつまんで口に入れようと持ち上げたとたん、空中でぶちゅ~っと黄色いコンテンツが暴発して(幸いにも)別の皿に落下した。
無知って怖いですね。
前日にトヨタレンタカーに電話をしたら小型車の空きがなかったので、オリックスレンタカーを予約しておいた。営業所はおもろまち駅の前に建つ、免税店が集合する『T GALLERIA』という施設の中にあって、カウンターにはレンタカー各社がずらりと並んでいる。
カウンターの奥をよ~く見てみると、背後の壁の向こう側にベルトコンベアがあったので、元々は那覇空港のチェックインができるシティエアポートターミナルとして設計されたのかもしれない。
借りたレンタカーのナンバーの平仮名が「わ」ではなく「れ」だった。
冴えない天気に気をもみながら、国道58号線を北上して『やちむんの里』を目指す。
このブログを書くためにググッて初めて知ったのだが、国道58号線って奄美大島を経て鹿児島市まで続いているのね。(Wikipedia)
『やちむんの里』に到着した頃に、ぽつりぽつりと小雨が降り始めた。
駐車場にクルマは少なく、想像していた以上にひっそりとしていた。
年に一度開催される読谷村のやちむん市がちょうど一週間前に行われていたらしく、どうやらこの週末は「祭りのあと」状態のようであり、しかも日曜日は多くの工房が休業とのことだった(作品を販売するギャラリーは日曜日も営業、または不定休のところが多い)。
やっぱ事前にちゃんと調べないといけないね。。
「やちむん」とは「焼物」のことであり、沖縄の伝統的な技法で作られた陶器だ。
プリミティブで力強いシェイプと大胆な絵付けをまとった素朴な佇まいが、琉球ガラスと並んで“いかにも沖縄の”伝統工芸品っぽい。
『やちむんの里』は、やちむんの作家の工房とそこで創られた作品を展示・販売するギャラリーが集合するアートヴィレッジ的なエリアで、2016年3月の時点でガラス工房も含めて16名の作家の工房が点在している。
日用品として創られ/買われることが中心のやちむんだが、他の工芸品と同じく美術品としての価値を提示する作家とマーケットも存在する。
奥のエリアは読谷山焼窯と読谷山焼北窯の工房が並び、そこで創られるやちむんの販売所もある。
この辺りで雨が大粒になって来た。
「家が広ければいくつか買いたかいのだが」と考えると、ほとんどの物欲は消える。いや、ホントに家が広ければ買いたかったのだが・・・。
最奥部にある陶芸家 大嶺實清さん(Wikipedia)のギャラリー『囍屋(きや)』へ。やちむんの里に来たのは、実はここが一番の目的だった。
美しい空間の使い方だ。僕の知人の何人かが大嶺實清氏の作品のファンで、Instagramにこのギャラリーの様子をアップしていたので知っのだが、昨日古本屋で買ったガイドブックにもこのギャラリーが紹介されていた。
大嶺實清氏の作品は、フォルムも色も繊細でありながらハッとするような存在感があり、作品の周囲の空間に流れる時間を少し緩やかにさせるような感覚がある。優れた美術品はみなそうかもしれないが。
彼の作品の構成要素の中でも、とりわけ青色が美しい。沖縄の海を思わせるが、浅瀬のエメラルドグリーンと沖合の紺碧のどちらとも言えない不思議な青だ。
この日は前述の通りイベントを終えた翌週で、さらに次の窯出しを3日後に控えていたせいで作品数が少なかったが、ギャラリーに流れるピリッとした空気を感じられただけでも収穫があったと思えた。
つい先日僕の知人が大嶺氏と話す機会に恵まれたそうだが、傘寿を超えた氏が「あと50年は生きたい」と言っておられたそうだ。あと50年もあれば僕にも彼の作品が買えるだろう。。
敷地内の工房に置かれたままになっているバス。倉庫代わりに使われていたのだろうか。
読谷山焼の登り窯。登り窯についてはWikipediaをどうぞ。
雲行きがますます怪しくなってきたのでやちむんの里を後にする。
ギャラリー『囍屋』へはまた機会を改めて訪れたいと思う。
>>> 『Okinawa 4/4 ~ 『座喜味城跡』から『シーサイド ドライブ イン』、そして土砂降りの中『斎場御嶽』へ。』とつづく