『かぶと岩展望所』を後にしてミルクロードを走っていると、途中から『マゼノミステリーロード』という最近できたらしい道に接続していた。ここもワインディングロード好きならヨダレが止まらないであろう、いつまでも走り続けたくなるような爽快な道だった。
<<<前回の投稿『Kumamoto 3/4 〜 『天空の道』からミルクロードを『かぶと岩展望所』へ』』はこちら
『押戸石の丘』を目指して快調にヴィッツを駆っていたところに、「マゼノ渓谷は11/15まで」といった趣旨の小さな看板が目に入った。「マゼノってなんじゃい」と訝るヒマもなく、看板が示す細い脇道へとハンドルを切った・・・ら、プレハブの掘っ立て小屋から身を乗り出す二人の爺さんに駐車料金を徴収されて、手描きの地図のコピーをもらう。地図と言っても、駐車場から伸びる遊歩道が二本の線で描かれているだけだ。その線の駐車場の対極には滝が記されている。
まずは駐車場へ向かってずんずん下る。
大きくも小さくもない未舗装の駐車場にヴィッツを停めると、まわりにはすでに7台ほど先客がいた。
ヴィッツを降り、地図を片手に遊歩道を滝に向かって登る。
T字型の樹に見えるが、枝を材木で人工的に支えているのだ。
いきなり小さなせせらぎに出た。ここでは年配のカメラマン達(男女問わず、いつでもどこでも高価な機材をぶら下げている)が、立派な三脚を水面に突き刺して真剣な顔つきで何かを話し合っていた。きっとフォトコンに応募するのだろう。(適当な想像)
この時期はまだ木々の葉が完全に紅葉しておらず、緑からオレンジまで様々なグラデーションを楽しませてくれた。
三脚を持って来なかったのが悔やまれたが、そもそもレンタカーを借りて阿蘇に来ることは想定していなかったので仕方がない。数日前までは熊本も雨の予報だったし。
駐車場から滝までは、途中で写真を撮ったりしなければ歩いて15分ほど。
滝の手前にこんなものが。「ひとつ積んでは父のため・・・」という賽の河原の歌(?)を思い出して少し緊張した。
三脚は持っていなかったが、岩の上にカメラを置き、カメラとの間に指を挟んでできるだけ水平になるようにしてスローシャッターに挑戦。なんとなく悪くない仕上がりだ。
滝の周辺で10分ほど写真を撮ったら、すぐに車に戻るべく山を下る。想定外の寄り道をし過ぎて段々とフライトの時間が心配になって来たのだ。雲が分厚く垂れ込めて、今にも雨も降りそうだし。
『マゼノ渓谷』から『押戸石の丘(公式サイト)』はさほど遠くはないが、マゼノミステリーロードから『押戸石の丘』に入る道は、うっかりすると見落としそうなほどに控えめだ。所在を示す看板がいきなり出てきたので急ブレーキを掛けて、対向車とすれ違うことが出来ないほどの道をぐいぐいと登っていく。登り切ったところに『押戸石の丘』があるのかな?と予想したが、坂の向こう側でいきなり景色が開けて未舗装路が延々と続いていた。「対向車が見えないうちに一気に通り過ぎたほうが良いだろう」と考えて、フラットとはいえない砂利道をヴィッツで爽快に駆け抜ける。バックミラーを覗くと砂煙がもうもうと立ち上がっていた。
対向車が来たらどうしようと考えながら5分ほど走ったところで、『押戸石の丘』の小ぢんまりとした駐車場に着いた。入り口には軽飲食も供する小さな山小屋のような案内所があり、そこで駐車料金を収めると方位磁石を貸し出してくれた。目指す巨石が磁気を帯びていることを確認するためだ。
駐車場の近くには宿泊施設も…。風呂もないし寒そうだけど、星が綺麗だろうな。
<<<前回の投稿『Kumamoto 3/4 〜 『天空の道』からミルクロードを『かぶと岩展望所』へ』』はこちら
『押戸石の丘』を目指して快調にヴィッツを駆っていたところに、「マゼノ渓谷は11/15まで」といった趣旨の小さな看板が目に入った。「マゼノってなんじゃい」と訝るヒマもなく、看板が示す細い脇道へとハンドルを切った・・・ら、プレハブの掘っ立て小屋から身を乗り出す二人の爺さんに駐車料金を徴収されて、手描きの地図のコピーをもらう。地図と言っても、駐車場から伸びる遊歩道が二本の線で描かれているだけだ。その線の駐車場の対極には滝が記されている。
まずは駐車場へ向かってずんずん下る。
大きくも小さくもない未舗装の駐車場にヴィッツを停めると、まわりにはすでに7台ほど先客がいた。
ヴィッツを降り、地図を片手に遊歩道を滝に向かって登る。
T字型の樹に見えるが、枝を材木で人工的に支えているのだ。
いきなり小さなせせらぎに出た。ここでは年配のカメラマン達(男女問わず、いつでもどこでも高価な機材をぶら下げている)が、立派な三脚を水面に突き刺して真剣な顔つきで何かを話し合っていた。きっとフォトコンに応募するのだろう。(適当な想像)
この時期はまだ木々の葉が完全に紅葉しておらず、緑からオレンジまで様々なグラデーションを楽しませてくれた。
三脚を持って来なかったのが悔やまれたが、そもそもレンタカーを借りて阿蘇に来ることは想定していなかったので仕方がない。数日前までは熊本も雨の予報だったし。
駐車場から滝までは、途中で写真を撮ったりしなければ歩いて15分ほど。
滝の手前にこんなものが。「ひとつ積んでは父のため・・・」という賽の河原の歌(?)を思い出して少し緊張した。
三脚は持っていなかったが、岩の上にカメラを置き、カメラとの間に指を挟んでできるだけ水平になるようにしてスローシャッターに挑戦。なんとなく悪くない仕上がりだ。
滝の周辺で10分ほど写真を撮ったら、すぐに車に戻るべく山を下る。想定外の寄り道をし過ぎて段々とフライトの時間が心配になって来たのだ。雲が分厚く垂れ込めて、今にも雨も降りそうだし。
『マゼノ渓谷』から『押戸石の丘(公式サイト)』はさほど遠くはないが、マゼノミステリーロードから『押戸石の丘』に入る道は、うっかりすると見落としそうなほどに控えめだ。所在を示す看板がいきなり出てきたので急ブレーキを掛けて、対向車とすれ違うことが出来ないほどの道をぐいぐいと登っていく。登り切ったところに『押戸石の丘』があるのかな?と予想したが、坂の向こう側でいきなり景色が開けて未舗装路が延々と続いていた。「対向車が見えないうちに一気に通り過ぎたほうが良いだろう」と考えて、フラットとはいえない砂利道をヴィッツで爽快に駆け抜ける。バックミラーを覗くと砂煙がもうもうと立ち上がっていた。
対向車が来たらどうしようと考えながら5分ほど走ったところで、『押戸石の丘』の小ぢんまりとした駐車場に着いた。入り口には軽飲食も供する小さな山小屋のような案内所があり、そこで駐車料金を収めると方位磁石を貸し出してくれた。目指す巨石が磁気を帯びていることを確認するためだ。
阿蘇のカルデラはどこも静まり返っているが、その大きさがかつての巨大で暴力的な噴火を想像させ、自然に対する畏怖の念を抱かずにはいられない。
『押戸石の丘』の中腹から見下ろしたところ。
同じく中腹から巨石群を仰ぐ。
『押戸石の丘』の中腹から見下ろしたところ。
同じく中腹から巨石群を仰ぐ。
公式サイトによると、この巨石群は「人工的に配置された9組の環状列石遺構であることがニューヨーク州立大学のライル・ボルスト教授によって確認され、ユネスコ岩石芸術会をはじめアメリカやカナダの岩石芸術学会、日本ペトログラフ協会等の国際学会で先史時代の巨石文化遺跡であることが認証されました。また山頂の太陽石から南西方向に下る山腹の直線上に、約5m間隔で岩石が直線配列されており、”クロムレック”(”環状の石”の意)とも呼ばれています。(以上引用)」と書かれている。しかも岩にシュメール文字が刻まれているとか、磁気を帯びている等々、そちらの世界に興味のある方のアンテナにびんびん響く要素がてんこ盛りである。
信じるか信じないかはあなた次第。良いじゃないですか、ココに遠く離れた地から古代人が来ていても、宇宙人が宴会をしていても。
そうこうしているうちに、雨が少しずつ落ち始めてきた。フライトまで2時間を切ったので、丘を下ってクルマに戻る。朝飯を食べてから7時間近く経っているので腹も減った。
駐車場の近くには宿泊施設も…。風呂もないし寒そうだけど、星が綺麗だろうな。
クルマに乗り込んだ途端に雨がザーザーと降って来た。完璧なタイミングだ。アメダスのアプリは信頼できる。
うん、美味い。素朴な味だが素材が良いのだろう、乾いた細胞の隅々にまで沁み渡りましたよ。
おっと、フライトの時間が迫ってきた。5分も座らずに慌てて食べ終え、ヴィッツのエンジンを掛けて出発した。
さらば阿蘇、また来るぜ〜
おっと、フライトの時間が迫ってきた。5分も座らずに慌てて食べ終え、ヴィッツのエンジンを掛けて出発した。
さらば阿蘇、また来るぜ〜