前日の移動の疲れのせいか、いつものように何度も夜中に眠りを中断してスマホの画面を見ることもなく、深海のような静けさと暗闇の中でぐっすりと眠り続けたが、東京から一時間遅れた朝が始まると自然と目が覚めた。
そしてここは南国の楽園だった。この地に住む人々も、毎朝そう感じながら一日ぶんのネジを巻くのだろうか。
<<<前回の投稿『Bali ~ 初のバリ島。GA0881便からThe Chedi Club Tanah Gajah へ』はこちら
ヴィラの外側に備え付けられた半露天の大きなバスタブに、たっぷりと時間を掛けて湯を張り、弛緩した気分までは洗い流さずに軽く身支度を整え始める。
プール・ヴィラのプールは、泳ぐためではなくぼんやりと眺めるためにある。とは思うけど、せっかくなので一度は水着を着てざぶんと入り、軽く泳いだけどね。本当は全裸で飛び込みたかったけど、アメリカの軍事衛星に監視されているのでヤメた。というのは冗談だが、どうも自分の全裸姿を客観的に想像したら気分が萎えてしまい。
写真の手前に写っている東屋は、大人ふたりがゆったりと寝そべることができるほど広く、プールに注ぐ水の音をBGMに昼寝をするのが至福のひとときだった。また中央のテーブルは掘りごたつのようになっており、レストラン棟まで歩く元気もなく疲れた夜には、ここでルームサーヴィスのディナーを静かに食べた。
敷地内を歩きまわる程度の準備ができたらヴィラを出て、朝食をとりにレストランの建物へと歩いて向かった。疲れてはいたけど、足取りは軽い。猛烈に腹が減っているのだ
この象のぬいぐるみをベッドの上に置いておくと、外出中にバトラーがシーツを交換してくれる。
木札の赤い石を外側に向けてヴィラの玄関に掛けておくと、いわゆる「Don't disturb」の意思表示となる。反対側には緑の石が埋め込まれている。
その前の象のぬいぐるみといい、ここではデジタルと言語によるコミュニケーションが注意深く取り除かれている。そしてそれらの代替案には気取り過ぎずに心温まる手段が選ばれているので、これより後は「センスが良い」とか「気が利いている」という記述は控えることにする。キリがないので。
ヴィラが20棟しかないとはいえ、いつ敷地内を歩いても宿泊客に出会うことが少ない。
『THE RESTAURANT』の入り口。
ゲストがレストランに足を踏み入れると、二人の楽師が奏でるジェゴグの柔らかい音色が歓迎してくれる。
夜は鉄琴だったかな。
昨夜と同じテーブルに案内してくれた。濃厚なマンゴーのスムージーが、朝の乾いた身体の隅々にまで沁みわたる。
メインには目の前の田んぼで穫れたお米を使ったお粥をチョイスした。
今回の旅で食べた料理の中で、一番美味しかったと思う。
この蓮の花を撮った後に、今回の旅に備えて(奮発して)買ったC-PLフィルターが外れて、水というか泥の中にどぼんと落ちてしまった。慌てて拾い上げたら、2枚のガラスの間にまでは水が入っていなかった。。
バリ島では玄関先や寺院の祭壇や神像に、白黒の格子柄の布が巻かれている風景をよく目にする。
バリ・ヒンドゥー教では、この世は善きもの(神々や精霊)と悪しきもの、生と死、光と陰といった相対する二極が未来永劫にわたってバランスを取り合いながら共存すると考えられており(実に東洋的な世界観だ)、白と黒がそれぞれを表しているそうだ。この白と黒の格子模様を「ポレン(Poleng)」といい、バリでは魔除けとされている。
どの神様もハイビスカスを飾られて、楽しそうに見える。南国だ。
敷地内に数多く点在する神像に、恭しく掲げた籠から花を供え、水で清めながら回るスタッフと出くわした。
この塔の前がちょっとしたステージになっていて、週に二度のケチャダンスが行われる。右奥に見えるのは『THE POOL』。
大きな屋根の東屋には、様々な木彫の動物たちが吊り下げられていて、絶え間なくそよぎ続ける風にいつまでも揺られていた。
緑と水のメンテナンスをするスタッフと、彼を見上げる2羽の黒鳥。
この敷地内には、宿泊客よりも多くのスタッフが働いているのは間違いないだろう。
公式サイトのギャラリーページには各施設の写真があり、ヴィラの紹介ページにはサーヴィスの詳細やバーチャルツアーへのリンクもあるので、興味のある方はご覧ください。
さて、ウブド中心部へのシャトルバスの時間が近付いてきた。外出の準備をしなくては。
『Bali ~ 初のバリ島。ウブドのモンキー・フォレスト』へつづく>>>
>>>バリ島の投稿の一覧表示はこちらから
そしてここは南国の楽園だった。この地に住む人々も、毎朝そう感じながら一日ぶんのネジを巻くのだろうか。
<<<前回の投稿『Bali ~ 初のバリ島。GA0881便からThe Chedi Club Tanah Gajah へ』はこちら
ヴィラの外側に備え付けられた半露天の大きなバスタブに、たっぷりと時間を掛けて湯を張り、弛緩した気分までは洗い流さずに軽く身支度を整え始める。
プール・ヴィラのプールは、泳ぐためではなくぼんやりと眺めるためにある。とは思うけど、せっかくなので一度は水着を着てざぶんと入り、軽く泳いだけどね。本当は全裸で飛び込みたかったけど、アメリカの軍事衛星に監視されているのでヤメた。というのは冗談だが、どうも自分の全裸姿を客観的に想像したら気分が萎えてしまい。
写真の手前に写っている東屋は、大人ふたりがゆったりと寝そべることができるほど広く、プールに注ぐ水の音をBGMに昼寝をするのが至福のひとときだった。また中央のテーブルは掘りごたつのようになっており、レストラン棟まで歩く元気もなく疲れた夜には、ここでルームサーヴィスのディナーを静かに食べた。
敷地内を歩きまわる程度の準備ができたらヴィラを出て、朝食をとりにレストランの建物へと歩いて向かった。疲れてはいたけど、足取りは軽い。猛烈に腹が減っているのだ
この象のぬいぐるみをベッドの上に置いておくと、外出中にバトラーがシーツを交換してくれる。
木札の赤い石を外側に向けてヴィラの玄関に掛けておくと、いわゆる「Don't disturb」の意思表示となる。反対側には緑の石が埋め込まれている。
その前の象のぬいぐるみといい、ここではデジタルと言語によるコミュニケーションが注意深く取り除かれている。そしてそれらの代替案には気取り過ぎずに心温まる手段が選ばれているので、これより後は「センスが良い」とか「気が利いている」という記述は控えることにする。キリがないので。
ヴィラが20棟しかないとはいえ、いつ敷地内を歩いても宿泊客に出会うことが少ない。
『THE RESTAURANT』の入り口。
ゲストがレストランに足を踏み入れると、二人の楽師が奏でるジェゴグの柔らかい音色が歓迎してくれる。
夜は鉄琴だったかな。
昨夜と同じテーブルに案内してくれた。濃厚なマンゴーのスムージーが、朝の乾いた身体の隅々にまで沁みわたる。
メインには目の前の田んぼで穫れたお米を使ったお粥をチョイスした。
今回の旅で食べた料理の中で、一番美味しかったと思う。
レストランを出て、敷地内をぶらりと散策する。
この蓮の花を撮った後に、今回の旅に備えて(奮発して)買ったC-PLフィルターが外れて、水というか泥の中にどぼんと落ちてしまった。慌てて拾い上げたら、2枚のガラスの間にまでは水が入っていなかった。。
陽気なガネーシャ。
バリ島では玄関先や寺院の祭壇や神像に、白黒の格子柄の布が巻かれている風景をよく目にする。
バリ・ヒンドゥー教では、この世は善きもの(神々や精霊)と悪しきもの、生と死、光と陰といった相対する二極が未来永劫にわたってバランスを取り合いながら共存すると考えられており(実に東洋的な世界観だ)、白と黒がそれぞれを表しているそうだ。この白と黒の格子模様を「ポレン(Poleng)」といい、バリでは魔除けとされている。
どの神様もハイビスカスを飾られて、楽しそうに見える。南国だ。
敷地内に数多く点在する神像に、恭しく掲げた籠から花を供え、水で清めながら回るスタッフと出くわした。
この塔の前がちょっとしたステージになっていて、週に二度のケチャダンスが行われる。右奥に見えるのは『THE POOL』。
大きな屋根の東屋には、様々な木彫の動物たちが吊り下げられていて、絶え間なくそよぎ続ける風にいつまでも揺られていた。
緑と水のメンテナンスをするスタッフと、彼を見上げる2羽の黒鳥。
この敷地内には、宿泊客よりも多くのスタッフが働いているのは間違いないだろう。
公式サイトのギャラリーページには各施設の写真があり、ヴィラの紹介ページにはサーヴィスの詳細やバーチャルツアーへのリンクもあるので、興味のある方はご覧ください。
さて、ウブド中心部へのシャトルバスの時間が近付いてきた。外出の準備をしなくては。
『Bali ~ 初のバリ島。ウブドのモンキー・フォレスト』へつづく>>>
>>>バリ島の投稿の一覧表示はこちらから