うさぎファンの間で聖地として崇められている、瀬戸内海に浮かぶ大久野島(Wikipedia)に行って来た。長きにわたってうさぎファンを自認して来た僕としては、かねてから死ぬまでに一度は訪れたいと願っていた“うさぎパラダイス”だ。
実はその数週間前に、久しぶりにうさぎと触れ合いたいと思い立ち、下北沢のうさぎカフェにブラっと遊びに行ったのだが、13時の時点ですでに18時まで予約でいっぱいという事態が発生。
行き場を失ったうさぎ熱が連鎖反応を起こし始めたので、日常業務への延焼を未然に防ぐため、消滅しそうなマイルを消化して広島空港行きのチケットを予約した、というワケで。
霧に霞む瀬戸内海を忠海港から望む。
レンズにC-PLフィルターを装着したせいで手前の海は青いが、肉眼では全て真っ白に見えた。
今回の旅程は以下の通り。
05:15 新宿区の自宅から定額タクシーで羽田へ。(30分足らずで到着)
07:00 羽田 → 08:20 広島(空路:ANA)
08:45 広島空港 → 09:22 JR三原駅(空港バス)
※飛行機に荷物を預けていては間に合わない!この一本後は約2時間後の10:40発だし
09:42 JR三原駅 → 10:04 忠海駅(JR呉線)→徒歩で忠海港へ
10:30 忠海港 → 10:42大久野島(フェリー)
家を出てから約5時間半の長旅。台北に借りていた部屋のほうが早く到着してたな。事前に乗り継ぎを色々と調べていたんだけど、昼間は呉線が1時間に1本しかないので、もっと遅く出たら6時間以上は掛かってしまう。
まぁ聖地巡礼なので、あまり簡単に行けてしまうと“ご利益”がないのかもしれない。
フェリーのチケット売り場であり、うさぎのエサの販売所であり、カフェ機能のある待合所でもある小さな建物。大久野島ではもう、うさぎのエサを売っていないようなのでココで買っておく必要がある。小さなエサの袋を2つ買った。
大久野島へは車を積めるフェリーと、小さな客船の2種類が運行している。往路はフェリーに乗り込み、穏やかな瀬戸内海を進むこと10分ちょっとで大久野島に到着。
大久野島で下船すると、いきなり船着場の周りでうさぎがピョンピョンと跳ね回っているのでテンションが上がる。しかし、休暇村の無料シャトルバスが待ち構えており、間もなく出発するというので急いで飛び乗った。
休暇村の前でシャトルバスを降りると、目の前の広場にうさぎ達がのんびりと佇んでいた。こんな光景は今まで見たことがないよ!
船着場から休暇村までは徒歩でも問題のない距離なんだけど、シャトルバスを選んだのはスーツケースを引き摺っていたから。休暇村にはコインロッカーがあるらしいので、まずはこの厄介な荷物を預けてから、島内をノビノビと歩き回ろうと考えていたのだ。
しかし、機内持ち込みサイズができるぎりぎりのサイズのスーツケースは、ココのコインロッカーに入らなかった。。よく見ると、同じように入らなかったスーツケースがコインロッカーの天面にいくつか置かれていたので、我々もその仲間入りをさせてもらった。
うさぎを愛する人間の中には、盗人などいないはずだ。
大久野島のうさぎは全てアナウサギだそうで、うさぎがいるところはどこも穴だらけ。地面に転がっている黒いツブツブは、シッポの下から絶え間なく生産される“かつてのご飯”です。
この先の写真には黒豆の大群がモザイク無しで写っておりますので、食事中の方はこのウインドウをそっと閉じてください。
うさぎの花。大きいコも小さいコも仲良く並んでご飯を食べてるねぇ。
この島のうさぎは人を恐れない、というかエサをくれるものだと思っていて、エサを取り出しそうな人を見ると走って集まってくる。
僕もベンチに座った途端に、四方八方から大小のうさぎに囲まれた。
大きな足でしっかりと立って、くりくりした瞳でこちらを見ながら「ごはん、くださいなー」とおねだりされる。
くださいな。
手の平に乗るほど小さなこのコは、今年の春に産まれたのかな。大きなうさぎに混じって、一生懸命に生きている。
手持ちのエサにも限りがあるから、少ししかあげられないんだよ。これから島を一周しながら、みんなにご飯を食べさせてあげたいのだ。
もっと欲しいんだろうけど、すぐに諦めてしまうのがうさぎの哀しくもきゃわゆい習性。もらえないとわかると、おねだりはヤメて大人と子供が折り重なるようにして休み始めた。
リラックスしたうさぎはすぐに寝転がる。
僕はうさぎのしっぽ(お尻)が大好きで、うさぎを飼っていた7年間にアホほどしっぽの写真を撮っていたのだが、この島のうさぎは少しでも近づくとエサをねだりに走って来るので、ほとんどしっぽの写真が撮れなかった。
うさぎのお尻写真マニアの諸兄には、ズームレンズを持参することを強く勧めたい。
できれば35mm換算で200mm以上のレンズを。
うさぎは驚くほどのキレイ好きで、ご飯を食べたらすぐにネコのように手で顔を洗い、大きな耳も丁寧に手で挟んでトリートメントを行う。うさぎ業界ではこれを懐かしのCMになぞらえて「ティモテ」と呼んでいる。
あー、お腹いっぱいだ。
ティモテしよ。
雲行きが怪しくなってきたので、広場でのんびりしているうさぎ達に別れを告げて、島の外周を囲む道を歩き始める。
するとどこからともなくワラワラとうさぎ達が駆け寄ってくる。なんだか道すがらにモンスターと出会うRPGのようだ。
くださいな。
あげますよ。
紫陽花とうさぎ。真ん中のコは毛が生え変わりかけてるね。
集団から離れたところに、おかしな風体のちびっ子を発見。
おっきなキャベツをもらえて良かったねぇ。
でも、たまには干し草も食べないと、歯が伸び過ぎちゃうぞ。
大久野島は毒ガス工場があったことでも有名で、廃墟マニアも楽しめますよ。詳しくはググってください。
戦争が終わり毒ガス工場を廃棄する際、毒性を消すために高温で焼き払ったために黒焦げになったらしい。なかなかワイルドな光景だ。
うさぎ達はもちろんこの廃墟の中にも棲んでいる。
実はその数週間前に、久しぶりにうさぎと触れ合いたいと思い立ち、下北沢のうさぎカフェにブラっと遊びに行ったのだが、13時の時点ですでに18時まで予約でいっぱいという事態が発生。
行き場を失ったうさぎ熱が連鎖反応を起こし始めたので、日常業務への延焼を未然に防ぐため、消滅しそうなマイルを消化して広島空港行きのチケットを予約した、というワケで。
霧に霞む瀬戸内海を忠海港から望む。
レンズにC-PLフィルターを装着したせいで手前の海は青いが、肉眼では全て真っ白に見えた。
今回の旅程は以下の通り。
05:15 新宿区の自宅から定額タクシーで羽田へ。(30分足らずで到着)
07:00 羽田 → 08:20 広島(空路:ANA)
08:45 広島空港 → 09:22 JR三原駅(空港バス)
※飛行機に荷物を預けていては間に合わない!この一本後は約2時間後の10:40発だし
09:42 JR三原駅 → 10:04 忠海駅(JR呉線)→徒歩で忠海港へ
10:30 忠海港 → 10:42大久野島(フェリー)
家を出てから約5時間半の長旅。台北に借りていた部屋のほうが早く到着してたな。事前に乗り継ぎを色々と調べていたんだけど、昼間は呉線が1時間に1本しかないので、もっと遅く出たら6時間以上は掛かってしまう。
まぁ聖地巡礼なので、あまり簡単に行けてしまうと“ご利益”がないのかもしれない。
フェリーのチケット売り場であり、うさぎのエサの販売所であり、カフェ機能のある待合所でもある小さな建物。大久野島ではもう、うさぎのエサを売っていないようなのでココで買っておく必要がある。小さなエサの袋を2つ買った。
大久野島へは車を積めるフェリーと、小さな客船の2種類が運行している。往路はフェリーに乗り込み、穏やかな瀬戸内海を進むこと10分ちょっとで大久野島に到着。
大久野島で下船すると、いきなり船着場の周りでうさぎがピョンピョンと跳ね回っているのでテンションが上がる。しかし、休暇村の無料シャトルバスが待ち構えており、間もなく出発するというので急いで飛び乗った。
休暇村の前でシャトルバスを降りると、目の前の広場にうさぎ達がのんびりと佇んでいた。こんな光景は今まで見たことがないよ!
船着場から休暇村までは徒歩でも問題のない距離なんだけど、シャトルバスを選んだのはスーツケースを引き摺っていたから。休暇村にはコインロッカーがあるらしいので、まずはこの厄介な荷物を預けてから、島内をノビノビと歩き回ろうと考えていたのだ。
しかし、機内持ち込みサイズができるぎりぎりのサイズのスーツケースは、ココのコインロッカーに入らなかった。。よく見ると、同じように入らなかったスーツケースがコインロッカーの天面にいくつか置かれていたので、我々もその仲間入りをさせてもらった。
うさぎを愛する人間の中には、盗人などいないはずだ。
大久野島のうさぎは全てアナウサギだそうで、うさぎがいるところはどこも穴だらけ。地面に転がっている黒いツブツブは、シッポの下から絶え間なく生産される“かつてのご飯”です。
この先の写真には黒豆の大群がモザイク無しで写っておりますので、食事中の方はこのウインドウをそっと閉じてください。
あはははーあははははー
うさぎの花。大きいコも小さいコも仲良く並んでご飯を食べてるねぇ。
この島のうさぎは人を恐れない、というかエサをくれるものだと思っていて、エサを取り出しそうな人を見ると走って集まってくる。
僕もベンチに座った途端に、四方八方から大小のうさぎに囲まれた。
大きな足でしっかりと立って、くりくりした瞳でこちらを見ながら「ごはん、くださいなー」とおねだりされる。
くださいな。
手の平に乗るほど小さなこのコは、今年の春に産まれたのかな。大きなうさぎに混じって、一生懸命に生きている。
手持ちのエサにも限りがあるから、少ししかあげられないんだよ。これから島を一周しながら、みんなにご飯を食べさせてあげたいのだ。
もっと欲しいんだろうけど、すぐに諦めてしまうのがうさぎの哀しくもきゃわゆい習性。もらえないとわかると、おねだりはヤメて大人と子供が折り重なるようにして休み始めた。
リラックスしたうさぎはすぐに寝転がる。
僕はうさぎのしっぽ(お尻)が大好きで、うさぎを飼っていた7年間にアホほどしっぽの写真を撮っていたのだが、この島のうさぎは少しでも近づくとエサをねだりに走って来るので、ほとんどしっぽの写真が撮れなかった。
うさぎのお尻写真マニアの諸兄には、ズームレンズを持参することを強く勧めたい。
できれば35mm換算で200mm以上のレンズを。
うさぎは驚くほどのキレイ好きで、ご飯を食べたらすぐにネコのように手で顔を洗い、大きな耳も丁寧に手で挟んでトリートメントを行う。うさぎ業界ではこれを懐かしのCMになぞらえて「ティモテ」と呼んでいる。
あー、お腹いっぱいだ。
ティモテしよ。
雲行きが怪しくなってきたので、広場でのんびりしているうさぎ達に別れを告げて、島の外周を囲む道を歩き始める。
するとどこからともなくワラワラとうさぎ達が駆け寄ってくる。なんだか道すがらにモンスターと出会うRPGのようだ。
くださいな。
あげますよ。
紫陽花とうさぎ。真ん中のコは毛が生え変わりかけてるね。
集団から離れたところに、おかしな風体のちびっ子を発見。
おっきなキャベツをもらえて良かったねぇ。
でも、たまには干し草も食べないと、歯が伸び過ぎちゃうぞ。
大久野島は毒ガス工場があったことでも有名で、廃墟マニアも楽しめますよ。詳しくはググってください。
戦争が終わり毒ガス工場を廃棄する際、毒性を消すために高温で焼き払ったために黒焦げになったらしい。なかなかワイルドな光景だ。
うさぎ達はもちろんこの廃墟の中にも棲んでいる。
『Okunoshima 2/2 ~ うさぎの島、大久野島で雨。』へつづく>>>