ふと思い立って、ぶらっと一人で人生初のプロ野球観戦に行って来た。
その前に野球観戦をしたのは甲子園の高校野球で、桑田と清原が大暴れしたPL学園の試合だったと思う。随分と昔のことだ。記憶にあるかぎりでは、TV観戦も含めて野球の試合を始めから終わりまで観たことはないくらい野球に興味が無いけど、ファミスタ(初代)を友人宅に入り浸ってプレイしていたおかげで、野球のルールだけは(サッカーに比べると)ちゃんと知っている。
※今回の写真は全てEOS M2です
興味のない野球をなんで観に行ったかというと、40歳を過ぎた頃から、やりたいことばかりやっていると了見というか人生の視野が狭まる一方の人生にうんざりしてしまい、今まで毛嫌いしていたことに嫌々積極的に取り組むようにしているから。それ以来、なんとか温泉と旅行嫌いは克服でき、今ではどちらも好きになった。
行くと決めたのは試合開始の約1時間半前。東京に住み始めて20年近く経つし、なにより家から近いので応援するなら神宮球場でヤクルトスワローズだろうと即決。最近WEBで公開されていた『村上さんのところ』でヤクルトの話題も多かったしね。外人選手が完璧な二塁打を打った瞬間に、小説を書き始めるかもしれない。
てことで家を出て近所のコンビニのチケット販売端末で一塁側のA指定席(公式サイト)を買い、都心に住んでいると何かにつけて便利だな〜と思いながら、北参道駅から20分ほど歩いて球場に向かった。
途中で国立霞ヶ丘陸上競技場を横目に観ながら歩いたけど、建物がぶっ壊された跡地は空が広くて開発中のベッドタウンのような光景だった。それにしても、ザハ案はどうなって行くのかね。
球場に着いたのは試合(イベント?)開始の約20分前。スタンドの入り口はやんわりとした賑わいだったが、老若男女のファンがユニフォームを着込んで楽しそうに集まり、サッカー人気に押されているとはいえ、やっぱ野球ファンは多いんだな〜と再確認。
球場の入り口は座席によって細かく分かれており、大きな混乱もなくスムーズに入れた。
当日の試合は千葉ロッテマリーンズとの交流戦。これが通常のペナントレースと、どの程度テンションが異なるのかわからんが、一塁側の観客は終始穏やかだった。スワローズのファンは好感が持てるね。
どピーカン。何やら球団専属のDJがいるらしく、試合が始まる前からツバメのマスコットキャラクターと共に観客を盛り上げてくれる。試合前に両球団のスターティングメンバーが紹介ムービーとともに華々しく発表されるが、誰一人として名前すら聞いたこともない。贔屓も憎悪も過剰な期待も大いなる落胆もない、神のようにフラットな眼差しで応援できるだろう。
ファミマのチケット販売端末に指定されたのは、前から19段目の席だった。想像した以上に選手たちが近く見える。
スタンドの真ん中辺りに立っているカラフルな出で立ちの女の子たちは、最近話題のビール売り子の皆さん。報酬は歩合制らしく、15kgもある重いビールサーバを背負いながらも、炎天下の階段をせっせと昇り降りしながら笑顔で売り続けていた。
そりゃ買うしかないでしょ。
席に座った瞬間に買いましたよ。事前に「どのメーカーのビールも750円均一なので、YEBISUビールを買うのがお得」という情報を得ていたが、やっぱお気に入りの女の子から買っちゃうよね。
いやしかし、日曜日の昼間から青空の下で飲むビールは最高ですな〜。
ちびっ子チアリーダー達が登場。続いて大人のチアリーダーも現れて、ビールが進む。
ここからTAMRONの望遠ズームレンズを装着(詳しくは『EOS M2 ~ 望遠ズームレンズを付けて城南島海浜公園に行った』をどうぞ)。相変わらずAFとズームの操作に苦労するが、時速300km/h以上で通り抜ける飛行機に比べると、人間はまだ撮りやすい。
『つばみ』という女の子ツバメらしい。でん!と構えているがチアリーダー達と一緒に機敏に踊ったりもする。「なんか腹立つわぁ」と「おもろいやん」の中間ぐらいの優秀な味付けだと思います。
全体的に黒っぽい格子状の模様が見えるのは、手前にあるネットがボケているから。
480mm(35mm換算)だとここまで寄れる。
炎天下で写真を撮り続けていると、カメラとレンズが心配なほど熱くなってきた。ボディが真っ黒だからなぁ。
1回の裏、ヤクルトの1番打者が1球目をスイングしたらいきなりのホームランで盛り上がる。その後、千葉ロッテマリーンズも逆転してシーソーゲームが続き、特にファンでなくても楽しめる試合展開になった。
1/1000。目の前のおっさんが一生懸命にヤジを飛ばし続けていた。
売り子の女の子たちはみな、ぎっしりと千円札を握りしめた左手をひらひらと掲げながらビールを売り歩いていた。ちょっと不思議な光景だったんだけど、このスタイルは神宮球場だけなのかな。
私のビールを買ってください・・・なんだかケナゲなストリッパーマッチ売りの少女を支援するような気分になり、ぐいぐいとビールを買って飲みながら、イスタンブールでベリーダンスショーを観に行った時に、胸の谷間にリラ紙幣をねじ込んだことを思い出した。あの後「ヘイ!ジャパーン!カモーン!!」と陽気なベリーダンサーにステージまで手を引かれて、一緒に踊らされたなぁ。
140枚ほど写真を撮ったところで、M2の電池が切れた。
3−2でロッテがリードしながら試合が進んで7回の裏、ヤクルトが満塁のチャンスで外人選手がバッターボックスに立った。「ここでホームランが出れば」とぼんやりと考えていたら・・・カッキーン!!!と打った瞬間にそれとわかるホームランが飛び出した。その瞬間に周りの観客がごそごそと傘を取り出して、やんややんやの大盛り上がりですよ。(この動画は7回の攻撃が始まる時のもの)
8回に入ると、勝ちを確信したのかヤクルトの観客が帰り始めた。試合結果は4−8でヤクルトの勝ち。残っていた観客もみんな和気あいあいとスタジアムを後にする。
ヤクルトが勝ったからなのか、「つばみ」の愛嬌にほだされたためか、はたまた晴天とビールの組み合わせのせいかわからんけど、なんとなくヤクルトスワローズのファンになってしまったよ。とにかく、試合を見ている間は余計なことを考えずにボケーッとできたのが良い。
また行こう。
その前に野球観戦をしたのは甲子園の高校野球で、桑田と清原が大暴れしたPL学園の試合だったと思う。随分と昔のことだ。記憶にあるかぎりでは、TV観戦も含めて野球の試合を始めから終わりまで観たことはないくらい野球に興味が無いけど、ファミスタ(初代)を友人宅に入り浸ってプレイしていたおかげで、野球のルールだけは(サッカーに比べると)ちゃんと知っている。
※今回の写真は全てEOS M2です
興味のない野球をなんで観に行ったかというと、40歳を過ぎた頃から、やりたいことばかりやっていると了見というか人生の視野が狭まる一方の人生にうんざりしてしまい、今まで毛嫌いしていたことに
行くと決めたのは試合開始の約1時間半前。東京に住み始めて20年近く経つし、なにより家から近いので応援するなら神宮球場でヤクルトスワローズだろうと即決。最近WEBで公開されていた『村上さんのところ』でヤクルトの話題も多かったしね。外人選手が完璧な二塁打を打った瞬間に、小説を書き始めるかもしれない。
てことで家を出て近所のコンビニのチケット販売端末で一塁側のA指定席(公式サイト)を買い、都心に住んでいると何かにつけて便利だな〜と思いながら、北参道駅から20分ほど歩いて球場に向かった。
途中で国立霞ヶ丘陸上競技場を横目に観ながら歩いたけど、建物がぶっ壊された跡地は空が広くて開発中のベッドタウンのような光景だった。それにしても、ザハ案はどうなって行くのかね。
球場に着いたのは試合(イベント?)開始の約20分前。スタンドの入り口はやんわりとした賑わいだったが、老若男女のファンがユニフォームを着込んで楽しそうに集まり、サッカー人気に押されているとはいえ、やっぱ野球ファンは多いんだな〜と再確認。
球場の入り口は座席によって細かく分かれており、大きな混乱もなくスムーズに入れた。
当日の試合は千葉ロッテマリーンズとの交流戦。これが通常のペナントレースと、どの程度テンションが異なるのかわからんが、一塁側の観客は終始穏やかだった。スワローズのファンは好感が持てるね。
どピーカン。何やら球団専属のDJがいるらしく、試合が始まる前からツバメのマスコットキャラクターと共に観客を盛り上げてくれる。試合前に両球団のスターティングメンバーが紹介ムービーとともに華々しく発表されるが、誰一人として名前すら聞いたこともない。贔屓も憎悪も過剰な期待も大いなる落胆もない、神のようにフラットな眼差しで応援できるだろう。
ファミマのチケット販売端末に指定されたのは、前から19段目の席だった。想像した以上に選手たちが近く見える。
スタンドの真ん中辺りに立っているカラフルな出で立ちの女の子たちは、最近話題のビール売り子の皆さん。報酬は歩合制らしく、15kgもある重いビールサーバを背負いながらも、炎天下の階段をせっせと昇り降りしながら笑顔で売り続けていた。
そりゃ買うしかないでしょ。
席に座った瞬間に買いましたよ。事前に「どのメーカーのビールも750円均一なので、YEBISUビールを買うのがお得」という情報を得ていたが、やっぱお気に入りの女の子から買っちゃうよね。
いやしかし、日曜日の昼間から青空の下で飲むビールは最高ですな〜。
ちびっ子チアリーダー達が登場。続いて大人のチアリーダーも現れて、ビールが進む。
ここからTAMRONの望遠ズームレンズを装着(詳しくは『EOS M2 ~ 望遠ズームレンズを付けて城南島海浜公園に行った』をどうぞ)。相変わらずAFとズームの操作に苦労するが、時速300km/h以上で通り抜ける飛行機に比べると、人間はまだ撮りやすい。
『つばみ』という女の子ツバメらしい。でん!と構えているがチアリーダー達と一緒に機敏に踊ったりもする。「なんか腹立つわぁ」と「おもろいやん」の中間ぐらいの優秀な味付けだと思います。
全体的に黒っぽい格子状の模様が見えるのは、手前にあるネットがボケているから。
480mm(35mm換算)だとここまで寄れる。
炎天下で写真を撮り続けていると、カメラとレンズが心配なほど熱くなってきた。ボディが真っ黒だからなぁ。
1回の裏、ヤクルトの1番打者が1球目をスイングしたらいきなりのホームランで盛り上がる。その後、千葉ロッテマリーンズも逆転してシーソーゲームが続き、特にファンでなくても楽しめる試合展開になった。
1/1000。目の前のおっさんが一生懸命にヤジを飛ばし続けていた。
売り子の女の子たちはみな、ぎっしりと千円札を握りしめた左手をひらひらと掲げながらビールを売り歩いていた。ちょっと不思議な光景だったんだけど、このスタイルは神宮球場だけなのかな。
私のビールを買ってください・・・なんだかケナゲな
140枚ほど写真を撮ったところで、M2の電池が切れた。
3−2でロッテがリードしながら試合が進んで7回の裏、ヤクルトが満塁のチャンスで外人選手がバッターボックスに立った。「ここでホームランが出れば」とぼんやりと考えていたら・・・カッキーン!!!と打った瞬間にそれとわかるホームランが飛び出した。その瞬間に周りの観客がごそごそと傘を取り出して、やんややんやの大盛り上がりですよ。(この動画は7回の攻撃が始まる時のもの)
8回に入ると、勝ちを確信したのかヤクルトの観客が帰り始めた。試合結果は4−8でヤクルトの勝ち。残っていた観客もみんな和気あいあいとスタジアムを後にする。
ヤクルトが勝ったからなのか、「つばみ」の愛嬌にほだされたためか、はたまた晴天とビールの組み合わせのせいかわからんけど、なんとなくヤクルトスワローズのファンになってしまったよ。とにかく、試合を見ている間は余計なことを考えずにボケーッとできたのが良い。
また行こう。