5月のうららかな日曜日の昼前に家を発ち、スーパーシェルパを駆って房総半島の林道を繋いで走るツーリングに行って来た。林道には思いもよらぬ危険が潜んでいるので(特に初心者は)一人で走るべきではないのだが、今回はワリと路面がしっかりとした林道なのでチノパンを履いてのんびりと出掛けた。幸運なことに怪我もなく無事に帰宅したけど、やっぱ膝と肘を守るプロテクターは装着するべきよね、と林道に入ってすぐに感じたので次回からは必ず。
今回の写真はGRの撮って出しのJPEGで、一部の写真にコントラストとホワイトバランスの補正をかけただけです。
山中林道の入り口。普通に走ってたら確実に見落とすと思う。
今回のルートは、往路が富津館山道路の鋸南保田I.C.を降りてから、山中林道~大山林道~横尾林道~高山林道~柚の木林道を抜けて鴨川市で下山。遅めのランチを取ったら、嶺岡林道から尾根伝いに西へ向かい、途中で89号線に入って鋸南保田I.C.から都内へ戻って来た。
マッピングするとこんな感じ。
赤のプレイスの名前は、林道の始点と終点が混在していたりするので参考程度に見てください。
各プレイスをルート検索(青い線)で繋いでみたんだけど、車のルート検索では林道を通ってくれなかったが、徒歩で検索したら最短距離の林道を示してくれた。
柚の木林道は地図上に存在していなかったので直線を引いてみた。
初めてマイマップをつくったんだけど、こりゃ便利だな。
さ~て林道を走るぞ~、という期待感を高めてくれる景色。
入ってすぐに未舗装路に。僕のような初心者にも走りやすいフラットダートだ。
続いて大山林道へ。
山の奥に向かってぐんぐんと分け入っていく。景色が良いのでトコトコと走るが、上級者は信じられないようなスピードで駆け抜けていく。
林道では片側が崖になっているところが多く、岩を踏んで転倒した勢いで崖に落ちていくこともある。一人だととてもバイクを道まで上げられないし、携帯の電波が届いていないこともあるので、やっぱ一人で林道に入るのは危ないんだよね。
友達をつくらねば。。
土砂崩れの跡。こうなったら四輪はもう入れないね。
倒木。といっても、このぐらいなら乗り越えるのは簡単だ。
こんなぬかるみが厄介なんだなぁ。ズルリとハンドルが取られるし、なによりバイクが泥んこになってしまう。
ぬかるみが岩で埋められている。通行量が少ない林道なのに、ちゃんと保守をされている行政のご担当の方々には頭が下がります。
高山林道に入る。
柚ノ木林道に入る。轍がえぐれて硬い溝となっているところも走りづらい。
むき出しの岩でできた坂道。路面が濡れていたら怖いだろうな。
木々の間を抜けると、突如として現れる岩壁のパノラマ。この道は岩を削ってつくられたようだ。波打つ地層が露わになっている。
よく見ると地層が路面にまで繋がっていて、なんとも迫力のある光景。バイクを降りてしばし休憩をする。
今回のルートでもっとも景色が良いポイントかも。
休憩もそこそこに再出発。しばし舗装路が続く。おとぎの国に迷い込んでいくような道だ。
おとぎの国にの手前にトラップが出現・・・いや、今回のツーリングで一番危なかったよ。水溜りの左端にそろりとバイクで侵入したら、エンジンの腰が浸かるほどの深さがあって、思わず両足をステップからぴーんと上げてしまった。もちろん底はズルズルのぬかるみで、ハンドルも取られそうになる。無事に通過できたけど、もし右側に転倒して足がバイクに挟まれたら、頭が水から上げられずに窒息死してしまってたかもなぁ・・・と後から想像して寒気を覚えた。
通過する際に巻き上げたヘドロで、チノパンもどろどろに。やはり相応の装備をしてから林道に入るべきである。
そんなこんなで柚ノ木林道も走り終えたら腹が減った。
ツーリングマップルに載っていて近くにあって15時に営業していたのがこの『まるよ』という店。食べログを見てもすこぶる評判が良いようで、中途半端な時間帯にも関わらず満席に近かった。
ここのオシは溢れんばかりに天ぷらが乗った天丼と、同じくマグロが大盤振る舞いの鉄華丼のようだが、そんなに量は食べられないし、食べたら眠くなってしまうし、天ぷらもマグロも他にもっと美味しい食べ方があるし・・・と思いながらメニューを見ていたら、「さんがら丼(郷土料理)」とひっそり書かれている料理を発見。ホールのお姉さんに聞いたら、量も多くはないとのことなので、ご飯少なめでオーダーした。
これが「さんがら丼」。ぐるなびのWEBサイトによると「房総で採れた鯵や鯖や薬味、味噌などを一緒にたたき混ぜそぼろ状に炒ったもの」だそうだ。食べてみたらその字面通りで、余計な味がしない素朴な食べ物なのだが、力強く生きてきた生物たちの滋養をいただいているような気になる逸品だった。美味しかったです。
帰りは房総半島を尾根伝いに横断する嶺岡林道で。すれ違う車もほとんど無く、こんな道が延々と続く最高に気持ちの良いルートだ。時は既に16:30を回っているので、寄り道をしたり、山頂から鋸南の海に沈みかける太陽を撮影したりせずに、ビューンと走り続ける。
本当は最後まで嶺岡林道で走りたかったのだが、410号線を越えると道がややこしくて前回はあらぬ方向に迷い込んでしまったので、今回はおとなしく89号線で西へと向かう。日が暮れる前に泥だらけのバイクも洗車したいしね。
この89号線も信号も対向車も少なくて気持よく走れる道ですよ。
開通したばかりの首都高山手トンネルを経由して、19時前には世田谷のNAP'S(公式サイト)に到着。幸い洗車場は空いていたので、500円のセルフ洗車コースを申し込む。「きっとこんなに圧力をかけて洗っちゃいけないんだろうな」と思いつつも、高圧洗浄機でドバーッと泥を落とすのが気持ち良い。都内の集合住宅では洗車ができる環境はあんまり無いし、バイクのセルフ洗車場をもっと増やして欲しいんだけど、それほど需要がないのかな。四輪の洗車場はセルフも手洗いも、都内に選択肢があるんだけどね。バイク乗りのみんな(特にオフ車)は、どうしてるんだろう。
というわけで、無事に帰宅できたことに感謝。
房総半島って、自然も料理も荒削りなところが魅力なんだよね。
今回の写真はGRの撮って出しのJPEGで、一部の写真にコントラストとホワイトバランスの補正をかけただけです。
山中林道の入り口。普通に走ってたら確実に見落とすと思う。
今回のルートは、往路が富津館山道路の鋸南保田I.C.を降りてから、山中林道~大山林道~横尾林道~高山林道~柚の木林道を抜けて鴨川市で下山。遅めのランチを取ったら、嶺岡林道から尾根伝いに西へ向かい、途中で89号線に入って鋸南保田I.C.から都内へ戻って来た。
マッピングするとこんな感じ。
赤のプレイスの名前は、林道の始点と終点が混在していたりするので参考程度に見てください。
各プレイスをルート検索(青い線)で繋いでみたんだけど、車のルート検索では林道を通ってくれなかったが、徒歩で検索したら最短距離の林道を示してくれた。
柚の木林道は地図上に存在していなかったので直線を引いてみた。
初めてマイマップをつくったんだけど、こりゃ便利だな。
さ~て林道を走るぞ~、という期待感を高めてくれる景色。
入ってすぐに未舗装路に。僕のような初心者にも走りやすいフラットダートだ。
続いて大山林道へ。
山の奥に向かってぐんぐんと分け入っていく。景色が良いのでトコトコと走るが、上級者は信じられないようなスピードで駆け抜けていく。
林道では片側が崖になっているところが多く、岩を踏んで転倒した勢いで崖に落ちていくこともある。一人だととてもバイクを道まで上げられないし、携帯の電波が届いていないこともあるので、やっぱ一人で林道に入るのは危ないんだよね。
友達をつくらねば。。
土砂崩れの跡。こうなったら四輪はもう入れないね。
倒木。といっても、このぐらいなら乗り越えるのは簡単だ。
こんなぬかるみが厄介なんだなぁ。ズルリとハンドルが取られるし、なによりバイクが泥んこになってしまう。
ぬかるみが岩で埋められている。通行量が少ない林道なのに、ちゃんと保守をされている行政のご担当の方々には頭が下がります。
高山林道に入る。
柚ノ木林道に入る。轍がえぐれて硬い溝となっているところも走りづらい。
むき出しの岩でできた坂道。路面が濡れていたら怖いだろうな。
木々の間を抜けると、突如として現れる岩壁のパノラマ。この道は岩を削ってつくられたようだ。波打つ地層が露わになっている。
よく見ると地層が路面にまで繋がっていて、なんとも迫力のある光景。バイクを降りてしばし休憩をする。
今回のルートでもっとも景色が良いポイントかも。
休憩もそこそこに再出発。しばし舗装路が続く。おとぎの国に迷い込んでいくような道だ。
おとぎの国にの手前にトラップが出現・・・いや、今回のツーリングで一番危なかったよ。水溜りの左端にそろりとバイクで侵入したら、エンジンの腰が浸かるほどの深さがあって、思わず両足をステップからぴーんと上げてしまった。もちろん底はズルズルのぬかるみで、ハンドルも取られそうになる。無事に通過できたけど、もし右側に転倒して足がバイクに挟まれたら、頭が水から上げられずに窒息死してしまってたかもなぁ・・・と後から想像して寒気を覚えた。
通過する際に巻き上げたヘドロで、チノパンもどろどろに。やはり相応の装備をしてから林道に入るべきである。
そんなこんなで柚ノ木林道も走り終えたら腹が減った。
ツーリングマップルに載っていて近くにあって15時に営業していたのがこの『まるよ』という店。食べログを見てもすこぶる評判が良いようで、中途半端な時間帯にも関わらず満席に近かった。
ここのオシは溢れんばかりに天ぷらが乗った天丼と、同じくマグロが大盤振る舞いの鉄華丼のようだが、そんなに量は食べられないし、食べたら眠くなってしまうし、天ぷらもマグロも他にもっと美味しい食べ方があるし・・・と思いながらメニューを見ていたら、「さんがら丼(郷土料理)」とひっそり書かれている料理を発見。ホールのお姉さんに聞いたら、量も多くはないとのことなので、ご飯少なめでオーダーした。
これが「さんがら丼」。ぐるなびのWEBサイトによると「房総で採れた鯵や鯖や薬味、味噌などを一緒にたたき混ぜそぼろ状に炒ったもの」だそうだ。食べてみたらその字面通りで、余計な味がしない素朴な食べ物なのだが、力強く生きてきた生物たちの滋養をいただいているような気になる逸品だった。美味しかったです。
帰りは房総半島を尾根伝いに横断する嶺岡林道で。すれ違う車もほとんど無く、こんな道が延々と続く最高に気持ちの良いルートだ。時は既に16:30を回っているので、寄り道をしたり、山頂から鋸南の海に沈みかける太陽を撮影したりせずに、ビューンと走り続ける。
本当は最後まで嶺岡林道で走りたかったのだが、410号線を越えると道がややこしくて前回はあらぬ方向に迷い込んでしまったので、今回はおとなしく89号線で西へと向かう。日が暮れる前に泥だらけのバイクも洗車したいしね。
この89号線も信号も対向車も少なくて気持よく走れる道ですよ。
開通したばかりの首都高山手トンネルを経由して、19時前には世田谷のNAP'S(公式サイト)に到着。幸い洗車場は空いていたので、500円のセルフ洗車コースを申し込む。「きっとこんなに圧力をかけて洗っちゃいけないんだろうな」と思いつつも、高圧洗浄機でドバーッと泥を落とすのが気持ち良い。都内の集合住宅では洗車ができる環境はあんまり無いし、バイクのセルフ洗車場をもっと増やして欲しいんだけど、それほど需要がないのかな。四輪の洗車場はセルフも手洗いも、都内に選択肢があるんだけどね。バイク乗りのみんな(特にオフ車)は、どうしてるんだろう。
というわけで、無事に帰宅できたことに感謝。
房総半島って、自然も料理も荒削りなところが魅力なんだよね。