Bergen 5/5 〜 Norway in a nutshellでフィヨルドツアー。フロムからベルゲン。そして出国。

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船の二の舞いはどうしても避けたい。その一心で早目にフロム駅に並んだら、車両の中は拍子抜けするほどガラガラだった。
ここからミュルダール駅までの大きな標高差を伴う急勾配の約20kmを、クラシカルな列車が数えきれないほどのトンネルと急カーブを通りぬけながら、1時間ほど掛けて登っていく。

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あっけなく出発。ベルゲンを出てから、僕以外に一人旅をしている人はついぞ見かけなかったような気がする。

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フロム駅を出たばかりの景色はまだ穏やかに流れる川と雄大な山々に囲まれながらも人々が暮らす生活圏だったが、線路がぐんぐんと標高を上げるに連れて雪と氷に覆われていった。

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途中で席の横の窓を下ろせることに気付いた。一人が窓を下ろすと、みんな窓を下ろす。フロムまでは歩くと汗ばむほどの陽気だったが、雪が残る山の気温はまだまだ低い。

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途中で一箇所、滝を見物するためにKjosfossen(ショースフォッセン)駅に10分ほど停車する。

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滝の表面こそまだ凍ってはいるが、陽光に溶かされた氷が岩肌から徐々に水の体積を拡大している。
事前に調べたネットの情報では、右に見える舞台で列車が停車する度に歌姫が踊るパフォーマンスがあると聞いていて、「アホらしいなぁ」と思いつつも期待していたのだがこの日は何も出現しなかった。失業なのか勇退なのかと余計な考えを巡らせつつ。

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標高を上げるに連れ、まばらになる木々の姿。ここが森林限界か。

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ミュルダール駅に到着。

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みんなで一斉にベルゲン鉄道に乗り換え。次の列車は6分後に発車する。つらいのぉ。

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さっきまで乗っていた客車。ヨーロッパはどこで何をしても絵になるからズルい。

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さようなら、ミュルダール。これからベルゲンまでは2時間とちょっと。Voss駅(なぜかアルファベットで書きたくなる)からは、朝観た景色を眺めながら戻るのみ。朝5時前に起きたこともあって、ここから先の記憶はほとんどない・・・。

ベルゲン駅に到着したら、眠くてダルいカラダを励ましつつ(コレ大事)まずはホテルに戻る。

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やっとホテルに戻って遅い昼寝を貪ろうとしたら、しょーもない事件が起こった。

昨日チェックインした時からシャワールームに備え付けの液体ソープが空っぽだったので、今日のベッドメイクで補填されると思っていたのだが部屋に戻っても空のままだった。しょうがないなと思いつつフロントに降りて行き、顔のパーツを中心に集めながら、それぞれが放射状に配置されたような顔つきの気の強そうな女性スタッフに事情を説明したら、「ほら」と素っ気なく業務用液体ソープのボトルを手渡された。どうやらテメエで取り替えろということらしい。
顔のパーツが中心から離れて配置されている顔つきの女性は、人に尽くし、運気を上げる星の下に生まれているそうだ。

北欧のムダのないサーヴィスとはこういうことかと諦めて部屋に戻り、シャワールムに直行してボトルの交換をしようとしたら・・・ソープディスペンサーに鍵が掛かっていて取り替えられない。
深い溜息をつきながら再びフロントに参上して、さっきの女性スタッフに「鍵が掛かってんだけど?」と談判したら、「鍵はメイドしか持ってないの。私はこれ以上何もできないんだけど?」と開き直られた。
「じゃあどうやってこの石鹸を使うんだよ!」とこちらも語気を荒げる。
「ほら、この先をつまんで回せば」と梅干しを食べたばかりのような表情の彼女がボトルの先っちょを指でちぎりながら「そしたらソープが出て来るじゃない」と青いソープが詰まったタンクを握るも「あ・・・あれ・・・」。液体が出て来ない。僕は澄ました顔で梅干しの少し向こう側を凝視する。梅干しが何度か試行錯誤を繰り返すうちに、固くて細い筒状の部分をぎゅうっと押すと液体が出て来る仕様であることが判明した。
二人で「お〜」と妙な達成感を分かちあいつつ、笑顔を交わしながらフロントを後にした。なにこれ。

狭いシャワーブースで「えいえいっ」と固い筒を指で押しながら全身を洗い、少し昼寝をして晩メシを食べに出掛けた。

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ヨーロッパのレストランに一人で入るとポーションが大き過ぎるし高いし(しつこい)で胃腸も疲弊気味だったので、あっさりしたモノが食べられる店を探して歩いた。が、そういう観点で探すと適切なレストランがほとんど見つからないのがヨーロッパ。yelpのマップを頼りに歩いているうちにベルゲンの北側まで来てしまった。まぁ港の周辺のツーリスティックな街並みには辟易していたので、地元の人々の営みが感じられる界隈に来られたのは、無計画な短い滞在においてはちょっとした喜びではある。

胃が和食を欲していたのでなんちゃって寿司店に行くもテイクアウトメインでビールも置いてないと聞いて即座に退散・・・てなことを繰り返しているうちに、選択肢がひとつのタイ料理店だけになった。

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店内には水商売らしきオバサンが数名と、どういう関係かわからない現地のオッサンがテーブルに陣取っていて、カウンターには華奢で可愛い若い女の子がいた。オッサン以外はみんなタイ人。場の雰囲気に気圧されそうになるも、女の子に春巻きとパッタイとビールを注文。
ビールが運ばれてきた途端に向かい側のオバサン達に、「どこから来たのか?」とか「タイ料理は好きか?」とか「好きなのか。タイの女とどっちが好きだ?ぎゃははは、冗談だよおにーさん」などと一通り可愛がっていただいた。
ま〜なんで北欧に来てまでタイ?という疑問はあるものの、心温まるリラックスした一時となりましたよ。

パッタイは全然辛くはなかったけど、疲れたカラダに甘味が沁みて旨かった。帰り際にキッチンから背が低くて腕にタトゥーがびっしり入った気の強そうな顔の女の子(彼女もタイ人だ)が出てきて、「メシは気に入ったか?私は料理に自信があるんだよねー」と僕に聞いた。「あぁ、とっても美味しかったよ」と返したら、ふふんとまんざらでも無さそうな顔で、店を出る僕を送ってくれた。あたりはもうすっかり暗くなっていた。

Norway Bergen airport.
ホテルに戻ってすぐに泥のように眠り込み、朝起きたら前日と同じくドアにサンドイッチとオレンジジュースがぶら下がっていた。ぽそぽそと朝食を済ませて荷造りを終え、チェックアウトをする。フロントにいたのは前日の液体ソープ事件の梅干し姉ちゃんだったが、昨日のことは忘れたかのように愛想が良かった。空港へ行くのにここから一番近いバス停を訊ねたら、「薬局の向こうよ。ホテルを出てすぐに右に曲がって・・・」と親切に教えてくれた。

スーツケースをガラガラと引きながら教えられた道を歩いたが、そこにあるはずの薬局はついぞ見付けられなかった。

写真はベルゲン空港のトイレのピクトグラム。これ以上切迫感に溢れたトイレのサインは見たことがない。

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ストックホルムに向かう飛行機から昨日巡ったフィヨルド付近を上空から眺めると、山頂にはたっぷりと雪が(氷かもしれない)残っていた。短い夏が終わるまでに滝が枯れることはなさそうだ。

ストックホルムへ続く(まだ書いてません)

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