Bergen 4/5 〜 Norway in a nutshellでフィヨルドツアー。グドヴァンゲンからフロム。

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バスを降りたら、いよいよ乗船してフィヨルドに分け入る。気分的にはここからがフィヨルドツアーの本番だ。
夏とは言え船の上は寒いので防寒具が必須、との情報を事前に収集していたのだが、この日の気温は25度。日差しも強くてウィンドブレーカーを羽織ると汗ばむどころか、シャツの袖をまくっていたら、顔も腕も真っ赤に日焼けをしてしまった。

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船の出発までは25分あったけど、他にすることもない場所なので皆が少しずつ船に近づき始めるが、相変わらず係員からの指示がないため待ち列が自然発生的に数本できていた。
乗船の10分ほど前に係員らしき男が「Norway in a nutshellのツーリストはこの辺でちょっと待ってて」と、どこまでオフィシャルなのかわからない指示を出したので、該当する面々はそちらで待機。その間に別の(かなりの数の)団体客がスーツケースをガラガラと引きながら乗船していった。Norway in a nutshell組は「えっ、なんで後回しなん?チケットを定価で買ってるのに」という大きな疑念を抱きつつも、抗議すべき相手もいないので(さっきの係員らしき男はどこかへ行った)おとなしく列を構成し続けた。

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Norway in a nutshell組が乗船すると、案の定すでにスーツケースと共に乗り込んだ団体客によって甲板の座席も手すりの周囲も占拠されていた。
正直言って船が出る前にもうテンションは下がってしまったのだが、太古に氷河が削ったフィヨルドをのんびりと航行しているうちに、「どこに陣取っても大して変わらんかな」という鷹揚な気持ちになってきた。もちろん、物理的に座れるかどうかで疲労度は変わるとは思うけど、見える景色はどこでも同じでしょ、というか。

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これはストリートスナップを愛好している僕の嗜好も多分に影響しているとは思うけど、水と岩と草のコンビネーションが素晴らしい風景だとは認めつつも、そこにヒトの営みが入ってこないとすぐに飽きてしまうんですよね。

せっかくDP2Merrillも持って来たので、観たことほど大きな落差の滝や、圧倒的なパノラマで迫って来る岩肌を撮りまくったのも出港してからはじめの30分まで。あとはひたすら山と自撮りをしまくるアジア人や、景色はそっちのけでおしゃべりに夢中なラテン人を観察してばかりいた。

意外だったのが出港してからカモメたちが船を追いかけて来たこと。海では良く見かける光景だが、厳しい冬を越さねばならないフィヨルドにもいるんだね。

Seagulls at Fjord.
かなりの距離を追いかけてくるカモメたち。人間から摂取できるエサはスナック菓子が数個ずつだったと思うけど、それで往復を飛び続けるエネルギーとペイするのだろうか?などと真剣に心配してしまった。ま〜野生の動物は無駄なことはしないので、虫を探しまわるより船を追いかける方が効率が良いのだろう。

Seagull of the Fjord
今回のヨーロッパ・ツアーのベストショットかもしれない。これはGR。
α7ii+ライカMマウントのMFレンズでは、とてもランダムに飛び続けるカモメにピントをバッチリと合わせることはできなかった。。

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大自然の中に忽然と現れる集落。少しでも平坦な土地があれば人間が棲むんだね。クロネコヤマトもamazonも来ないんだろうなぁ。(根拠なし)

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冬はさぞ厳しかろう。ところで上下水道はどうなってんの(余計なお世話)。

知らぬ間に船は世界遺産に登録されているネーロイ・フィヨルドに入っていた。数カ国語でアナウンスがあったので、きっと説明があったんだと思うけど、カメラ3台で撮るのに忙しくて気付かなかったんだろう。
大切な思い出をファインダー越しではなくて、光を網膜に直接取り込むタイプの男になりたい。

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滝を取り巻く風景がインフレを起こして2時間近く経つけれど、「どや?」とでも言いたそうな顔をした、個性豊かな滝が次々に登場する。山の上に氷が乗っかっているのは知っているけれど、こんなにも絶え間なく水が流れ続けるほどの量がもあったのかと。

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それにしても、この滝の落差は何メートルぐらいあるのだろうか。

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我々より先に乗船して眺めの良い席に陣取り、退屈そうにしている人々。旅を重ねる度に理不尽さを受け入れる強靭な心を纏うようになります。

ヒガミはさておき、実際は滝だの小さな村だのが現れるたびに写真を撮るため人々が移動するので、一度目の椅子取りゲームの敗者にも何度かチャンスは訪れる。写真さえ撮らなければ。

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 Norway in a nutshellのラインナップには、ベルゲンから船で5時間半も掛けてフロムまで行く「Sognefjord in a nutshell」というツアーもある。はじめは「今回の旅程が全体的にタイトすぎるし、ボケーっとすることで東京でのストレスを北欧の海に置いてこよう」という理由で、5時間の船旅にしようと考えていたのだが、ヤメておいて正解だった。せっかちな僕には、この景色の繰り返しは1時間半が限界だと悟った次第で。

フロムに到着する前に、ベルゲンから5時間以上かけて海の上をかっ飛んで来たSognefjord in a nutshellの高速船に追い越された。

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フロムに到着。フロム鉄道の出発時刻まで約1時間あるのでランチタイムとする。

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時間があれば、カヌーなどのアクティビティも楽しめるらしい。「Norway in a nutshell」のWEBでは、1泊2日以上のゆったりとした滞在を勧めている。

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フロムには大型のレストランと土産物店がずらりと並んでいる。今回のフィヨルドツアーで立ち寄った町の中では、間違いなく一番賑やかなところだ。いや、他が何もなさすぎるだけなんだけど。

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氷河が削り取ったあとに残った峻険な岩肌に、何本もの水が流れて落ちている。滝というか垂直の小川というか。この岩肌の途中に、樹木が育っていない境界があることがわかる。標高はさほど高くはないはずだが、北緯60度を超えるフロムではこの高さが森林限界なのだろう。

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レストランに入るとどのくらい時間が掛るかわからないし、天気も良いのでサンドイッチとビールを買ってベンチに座ってランチ。売店の軒先で高校生ぐらいの男の子がクラムチャウダーっぽいスープを売っていて、小さな紙カップに入れたものを「味見しろ」と言って手渡してくれた。美味しかったので買おうかと値段を聞いたら、紙コップに入れたものが1,300円近くもするというので、笑顔でごめんねと言って断った。

今回の旅で北欧3カ国とイギリスを周遊し、日本がかなり物価の安い国になっていることを実感した。噂には聞いていたけれど、為替の変動を差し引いても着実に物価は上がっているようだ。

他には、ICチップ付きのクレジットカードの利用がかなり普及しているということも。レストランでも売店でも、店員に「ほいっ」と手渡されたカードリーダーに自分でクレジットカードを突っ込んで、PINを入力するスタイルが浸透している。レストランではPINの入力の前にチップを入力するので始めは戸惑ったが、慣れたらかなり便利だと思う。ま〜AMEXが使える店は少ないし、そもそもチップという制度は受け入れ難いけどね。

のんびりとサンドイッチを食べ終えて、土産物店に入ったところでもう電車の出発時刻が迫って来た。


>>>『Bergen 5/5 〜 Norway in a nutshellでフィヨルドツアー。フロムからベルゲン。そして出国。』つづく。


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