SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary ~ EOS 6D用に買ってみた

TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005)(公式サイト)はとても安いのに、軽いし手ぶれ補正はビターッと強力に効くし画質もなかなか良いので重宝していたんだけど、動物園や空港に行くと「もう少しズームできれば良いのになぁ」と感じることがあった。

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ƒ/8  374.0mm 1/400  ISO 2500

望遠ならCANON純正のLレンズの評価が軒並み高いし、リセールバリューもサードパーティ製に比べると高いのが魅力ではある。エクステンダーの装着も可能で拡張性が高いので投資の価値もあるけど、400mm以上のレンズはべらぼうに高くてとても買えない。

APS-Cのボディだと1.6倍のズームになるので、MarkIIが発売されてとても安くなった初代EOS 7Dを買い増すことも考えたけど、高感度のノイズが厳しいという評価で二の足を踏む。それならEOS M3があるしなぁ。特に早い動きモノを撮ることもないし、まだ7D系に投資する程でもない。

なんてことを行ったり来たりと考えているうちに、フジヤカメラにSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary(公式サイト。長いので以下「SIGMA 150-600mm」)の中古がリストに入っていることに気付いた。

そこで早速電話をして取り置いてもらい、以下の3本のレンズを売却するために持ち出して家を出た。
・TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A005)
・Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE
・EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM
この3本の査定額が合計して約75,000円だったので、差額が約16,000円で買えた。

この3本のレンズは手元に置いておけば重宝するんだけど、どんどんと買い増す身分でもないので仕方がない。特にZeissは愛着もあったし描写も気に入っていたので惜しかったが、MFでばっちりとピントを合わせるために毎回LVで拡大表示をするのが面倒で、最近は稼働率がめっきりと減っていた。

PCの画面をピクセル等倍で観ながら、重箱の隅をつつくようなライフスタイルをはやくヤメたいです。



EOS 6DにSIGMA 150-600mm を付けて、最大に伸ばしたらこんな感じ。
めちゃくちゃデカいけど、見た目よりは重量が軽い。

ネットの評判では「手ぶれ補正もAFの速度もデフォルトではイマイチなのでUSB DOCK(公式サイト)でカスタムすべし」という声が多く、いったん家に持ち帰って設定しようかとも考えたが、家からまた外出するのも面倒だし腹も減った。それにまずはデフォルトの状態を確認するのもよかろうと、フジヤカメラから出た足で吉祥寺のpiwangのカレーで腹ごしらえをして、親子連れで賑わう『井の頭自然文化園(公式サイト)』へと向かった。

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ƒ/6.3  600.0mm 1/640  ISO 1250
早速撮って驚いたのが、このズーム域になるとレンズの前にある檻のワイヤーが消えてしまうこと。カピバラの向こうに見えるワイヤーと同じなので、わりと細めだし密度も低いけど、これだけ消えてしまえば動物園では重宝する。

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ƒ/8  600.0mm 1/500  ISO 2500
この解像感がSIGMAだね。いやはやビックリです。
動きの遅い動物だと、デフォルトの設定でもAFの速さと手ぶれ補正は全然問題なし。

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ƒ/8  600.0mm 1/500  ISO 1600

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ƒ/8  451.0mm 1/160  ISO 3200

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ƒ/8  468.0mm 1/500  ISO 1600

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ƒ/6.3  600.0mm 1/500  ISO 400
絞り開放。周辺減光はRAW現像時にPhotoshopで補正しています。

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ƒ/8  600.0mm 1/500  ISO 1600


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ƒ/8  435.0mm 1/400  ISO 1600
動きまわる猿だと、さすがに6DのAFでは追いつかないことも多い。僕の腕だと、ジャンプした瞬間を撮った写真はほとんどピンボケですわ。。

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ƒ/8  484.0mm 1/320  ISO 3200
続いて『リスの小径』へ。小鳥はかわえ〜のぉ。

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ƒ/8  600.0mm 1/160  ISO 3200


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ƒ/8  562.0mm 1/500  ISO 3200

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ƒ/8  546.0mm 1/160  ISO 3200
このズーム域だとF8まで絞っても、ピントが非常にシビアになってしまう(被写界深度が薄い)ようで、リスの右手にピントが合っていても左手ではもうボケている。

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ƒ/6.3  546.0mm 1/250  ISO 3200
猿よりも動きが速いリス。でもベロが写った。

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ƒ/7.1  562.0mm 1/250  ISO 2500
うっっっ。。

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ƒ/6.3  562.0mm 1/250  ISO 2500

おかえりなさいませ〜、ご主人様。

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ƒ/5,6  313.0mm 1/100  ISO 640
白く曇ったあまりキレイとはいえないガラス越しだけど、ほとんど影響がないのが不思議。

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ƒ/8  388.0mm 1/200  ISO 3200
なかなかメジロにピントが合わないな〜と思っていたら、このレンズの最短撮影距離が2.8mもあり、それより手前にメジロがいたことに気付いて数歩さがって撮影した。

思いっきり動物たちを拡大できるので、つい「良い表情」や「決定的瞬間」を撮ろうと待ち構えているうちに、あっという間に3時間ぐらい経っていた。レンズ単体で1,930グラムもあるけど、あまり重いとは思わなかった・・・が、撮り終えた後は左右の腕が軽くピクピクしてた。鍛えねばな〜

閉園時間も近づいて来たので家に戻る。

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ƒ/11  600.0mm 1/500  ISO 3200
せっかくなのでホームの端から電車も。これが圧縮効果というやつか。



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ƒ/11  150.0mm 1/125  ISO 3200
ワイド端。

家に着いて早速USB DOCKに繋いでみたところ、中古レンズではあったが設定は完全にデフォルトだった。
AFを「速度優先」にするとかなり初動が速くなるし、手ぶれ補正を「ダイナミックビュー」にすると強力に効く。ただ、ネットではこの設定だとピントが甘くなるという書き込みもあったので、カスタム1と2で真逆の設定にしておいた。

この設定を試すべく、動物園か空港に行くのが楽しみだ。
このレンズを入れられるカメラバッグがないことが、ちょっとした問題なのだが。