Film Scanning ~ ネガフィルムのスキャンサービス比較

以前「FUJICA GS645 ~ 中版のフィルムカメラを買ってみた」という投稿したのだが、セミ判(6x4.5)ではあるが中判フィカメラのFUJICA GS645 Professionalを買って撮影をしてみたら、思いのほか良い感じにプリントが上がって来たので、それ以来フィルムで少しずつ撮影をしている。
そこで書いた通り、下北沢のラボはブローニーフィルムを1時間で仕上げてくれるし、同時にスキャンもしてCD-Rに焼いてくれるサービスもあって大変便利なのだが、スキャンしたデータの粒状性というかザラ付きがちょっと気になっていた。

※今回の写真は全てFUJICA GS645 Professional で撮影したものです

komabapark_HP
オーダーしたスキャンはこの店のサービスで言うところの「2L版相当」で(公式サイト)、データを見たら1枚あたりの解像度は2796 x 2048ピクセルだった。6x4.5は35mmに比べて正方形に近いプロポーションなので、短辺が2048ピクセル固定で長辺は成り行きということなのだろう。

で、元の画像を拡大縮小せずに800 x 534ピクセルで切り抜いて、Flickrにアップしたのが以下の画像。

※この先、スマホでは(画像を拡大して表示できない設定のため)判別が難しいのですが、記事最下部の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてPC用の表示に変更すると少しわかりやすくなります。

HPasctual
ザラつきがかなり気になる。
まぁスキャンしたフィルムのデータをピクセル等倍でチェックして、あーだこーだ言うのはナンセンスだとは思うけれど、もっとキレイにスキャンできる方法があるなら知りたいということで。

フィルムをスキャンしたデータに問題があるとすれば、
・現像のプロセスの影響でフィルムそのものに問題がある
・現像したフィルムは大丈夫だけど、スキャンに問題がある
のどちらかと仮定し、まずはこの下北沢の店で現像したフィルムを、他店のスキャニングサービスでデータ化することにした。

そこで利用したのが、ヨドバシカメラの店頭で受け付けている「STORAGE DISC」というスキャニングサービス。確か富士フィルムのラボでスキャンしていると言ってた気がしたが、富士フィルムとヨドバシカメラのWEBサイトにはこのサービスの記述が無いので、ヨドバシが富士フィルムに委託しているオリジナルのサービスなのかもしれない。価格が書かれたチラシを棄ててしまったので正確には記載できないが、他と比べてもさほど高くなかったと思う。

富士フィルムにはオフィシャルなスキャニングサービスがあるが(公式サイト)、そちらは高解像度の指定で1,000万画素なのに対して、STORAGE DISCはデータが4290 x 3153ピクセル(約1,350万画素)で保存されていた。

Komabapark_SD
その画像がこちら。下北沢のラボと比べると、露出が低めというか全体的に黒が締まっている。

先程と同様に、元の画像を拡大縮小せずに800 x 534ピクセルで切り抜いて、Flickrにアップしたのが以下の画像。
SDasctual
画面のブライトネスを明るくして見ると、ザラつきは下北沢のラボよりも随分と滑らかになっているが、(鏡胴やストラップで特に顕著だが)暗部が潰れて階調トビを起こしている。逆にハイライト部分では階調が維持されている・・・かな。

続いて、「ラボによって現像したフィルムに違いがあるか」を確認したく、ヨドバシカメラで現像&プリントして(富士フィルムのラボに送っているようで、現像とプリントに中2〜3日かかる)、StorageDiscでスキャニングしてもらったのが(プリントしてからさらに中3日かかる)以下の画像。

komabacampusSD

同様に等倍ピクセルを切り出したのが以下の画像。
komabacampusactual
この画像から、下北沢のラボより現像のプロセスが優れているかどうかを判断するのは・・・う〜ん、どうなんでしょう。被写体との距離とか、色々と撮影条件も異なるのでね。。個人的には現像はどっちのラボでも良いかな・・・と思った。

さてその次。
ネットを徘徊していると、プリントにコダワル人はプロラボに出す、という記述を散見したので、原宿にあるNational Photo(NP)に現像&プリント&スキャニングを依頼した。カメラマンにアナログで写真を発注していた時代には何度か取引したことがあるNPだが、ここに限らずプロラボも現在では依頼の半分以上がアマチュアカメラマンだとか。
てことで、アマチュアが見よう見まねで撮影したフィルム写真で恥ずかしくはあったが澄ました顔で店舗のカウンターに出向いて、プロに並んでフィルムを差し出した。数時間後に(早い!)出来上がったプリントは、今までとのプリントとは表面を吹き抜ける風が異なる(ようわからんけど)、質量というか存在感のある写真だった。特に肌色が美しく表現されていた印象。ここでようやくデジカメじゃ出せない味を感じましたよ・・・というか写真が上手くなった気分にしてくれた。

で・・・プリントと同時に受け取ったスキャンされたデータを見ると、先ほどの2つのラボに比べるとちょっと明るめの画像。プリントも全体的に明るめだったけどね。

komabachair

依頼したスキャニングは、プリントと同時なら基本料金の540円だけでメディアへの書き込みもやってくれる、一番安くて解像度の低い4baseのサービス(公式サイト)。

komabachair_actual
それが、これ。
出来上がったデータは1399 x 1024ピクセルだったが、等倍ピクセルで見てみると・・・今までで一番粗い。。WEBへの掲載もできるコンタクトシートだと思えば受け入れられるかな・・・というレベル。

WEBやSNSにアップするため(そして被写体にプレゼントするため)の用途なら、上記3つのサービスのどれでも問題はないと思う。もし、できるだけ美しく印刷したり引き伸ばしたりする必要があるのなら、現像したフィルムをリファレンスとすれば良いだろうし。もちろん増え続けるフィルムを保管する物理的なスペースが必要になるけれど。

気になるのは「まだ試していない(さらに高解像度のサービスである)下北沢のラボの「4PW相当」とNPの16BASE(か、それ以上のメニュー)がどの程度のクオリティなのか?」なのだが、コストを考えると撮影したフィルム全てをこの高価格帯のスキャニングで保存するのは厳しいかな。でも、クオリティが知りたいので、選んだコマを一度はスキャニングに出してみたい。

その一方で、手間とコストと画質のバランスを考えると、WEBなどのシビアな画質を要求されない画面表示で利用するだけなら、NPでプリントしてもらった紙焼きをスキャンしてPhotoshopで微調整するのが、現状ではベストかな・・・と思いましたよ。

ちなみに以下の画像が、NPの紙焼き(L版)をスキャンしたものです。

006

テスト撮影のモデルを快く引き受けてくれたのは、グラフィックアーティストでありサウンドクリエイターでもあるNaoちゃん(BUILDINGのページ)。

趣味の写真部をつくったんだけど、今のところ部員が彼女が一人だけです。
これからも彼女にはテスト撮影に登場してもらいますよ。

あれ、締めが今回のテーマから離れてしまったけど、まぁいいや(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿