EOS6D ~ 三脚ねじ穴を使用したNEXUS7の外部モニタ化

昨夏にデジイチで映像を撮りたくてEOS6Dを買ったものの、いざ撮ってみたら動画撮影時は動く被写体にフォーカスが追随しないために、被写体か自分が動く場合はマニュアルフォーカス(MF)を強いられるということが発覚。フォーカスどころか絞りとか露出のこともロクに知らないままカメラを買ってしまったので戦慄を覚えた。
とは言え動画は撮りたいので、MF専用のレンズを買ってピント合わせの感覚に慣れようと写真を撮りまくっていたら、映像ではなく写真の方に興味が湧いてしまった。まぁそれはそれで良いんだけれど。

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MFのピント合わせにもだいぶ慣れてきたものの、動画撮影時にファインダーではなく本体の液晶モニタを見ながらの、特に太陽光が眩しい場所ではピント合わせが難しい。三脚に乗せてライブビューで拡大をしながらじっくり撮影する時は良いんだけどね。そこでルーペがついたフード(amazonで検索)を試してみたが、液晶のドットまで拡大されるものの、逆にピンぼけなのかどうかがイマイチわかりにくくて断念。

改めてあれこれと検索している中で、EOS本体とNEXUS7をUSB接続して、NEXUS7の大きな画面でライブビューを見ながらタッチパネルでEOSの操作ができる『DSLR Controller (BETA) (Google Play)』というアプリを発見した。レビューを見ると絶賛している声も多い。
早速「これやでぇ!」と叫んだものの、撮影で使うならNEXUS7をどうEOSにマウントするかが問題だ。

マウントの方法をググってみたら、本体のアクセサリーシューに雲台とアダプタを介してNEXUS7をマウントしている方々が多いようだが、自分は外部マイクをここに乗せたいのでこの方法は使えない。それにNEXUS7+マウンタの重量に加えて、もし横方向に大きな荷重が掛かったら、シューの周辺が破損しそうだなと。

となるとEOS底面の三脚ねじ穴を使用するしか無いと考えたけれど、軽く検索したところでは三脚ねじ穴を使用したマウントのレポートは見当たらない。てことで、なんとかカメラアクセサリを組み合わせて実現できないかとamazonを徘徊していたら、意外にあっさりとその方法が見つかった。しかもパーツ合計5,938円というお手頃な価格で。(2015.02.23時点)

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その方法とは、つまりこういう状態。貧乏臭さDIY感がビンビンと漂ってますなぁ。

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今回の目玉はこの『HAKUBA フリープレート ストレート型 KPT-03』(amazonで検索)。
それ以外のパーツは、アクセサリーシューにマウントしている方々とほぼ同じ。

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NEXUS7を固定するのはドリームスポットというブランドの7インチのタブレットまで固定できるホルダー。他メーカーからも類似商品はたくさん出ている。

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裏側。ネジ受け部分は金属製のため、ワリとしっかりと固定できるが、ココの角度が変えられないため後述の自由雲台も購入。

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ETSUMIの縦位置L型ブラケット ETM-83651。「amazonオリジナル」と謳われた価格の安いもの。上記フリープレートより高い位置でNEXUS7を垂直方向にマウントするためには、このパーツが必要となる。本来は三脚に取り付けて、カメラを縦位置でマウントするための器具。

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NEXUS7を垂直に固定するだけなら必要ないけど、せっかくなんでバリアングルモニター化したいので一緒に購入。

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実際に構えるとこんな感じに見える。このアプリは撮影に必要な設定がまとめられているスグレモノだけど、「ベータ版」と銘打っているのに値段が結構高いのと、その割に(いや、やはりと言うべきか)挙動が不安定なところが何だかなぁ。
実際に全体を持ってみると、ベースプレートの長さと総重量の恩恵によるものか、手ブレが発生しにくいように感じた。
とりあえずもっと短いUSBケーブルが必要だな。

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三脚ねじ穴に『ニンジャストラップ(公式サイト)』を取り付けられる。ストラップをできるだけ短くして首からぴーんと伸ばすと、さらに手ブレが起こりにくいかもね。
実際に手に持って撮影して歩きまわってみると、レンズに添える遠い方の手(腕)がかな〜り疲れます。やっぱ撮影には体力が必要ですな。

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三脚に据えて撮影する際は、ヨコに並べるのも便利かと。

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各パーツ本来の用途とは異なる使用方法でゴテゴテと組み合わせたシステムゆえ、見た目はどことなくスチームパンクっぽいし、全体的な操作感もしっくりこないところがあるので、Appleを追加して少しはファッショナブルに(んなアホな)。

まだ撮影もしていないのに、ここまで来ただけでかなりの達成感で満たされてしまっているんだけど、屋外で動画を撮影したらまたレポートします。